浦和レッズ シーズン2005を語る会レポ その3【浦和レッズ】

[浦和レッズ シーズン2005を語る会レポ その2]

第2部 サッカーダイジェスト編集長 山内氏進行。
右から山内氏、森GM、ギド、コジェックさん

山内:え〜こんばんは。なにぶんこういった場所は正直苦手なんですけども・・・(苦笑)え〜っと・・・(笑)・・・世間では私の事をレッズサポと言われているようですが・・・。
 まあそれはここでは否定はしませんけれども(会場(笑))、編集長という立場上、おおっぴらには公言できないのですけども・・・。ええ今年はうれしい思いも苦しい思いもしたわけですが・・・。ええっと・・・こういった場合のメンタルコントロールはどうしたらいいでしょうか?(会場爆笑)

ギド:続けてください(笑)。

【去年を振り返って】

山内:選手時代ヒーローであった監督が戻ってきた訳ですが(注釈・・・あがっていてなに言ってるかわからんw)・・・昨シーズンの戦績についてどう思われますか?

ギド:素晴らしいと思う。第2の故郷である浦和のあるさいたまでやることが嬉しかった。監督1年目としてこちらの望む体制でやっていって、最終的にはある程度の成績は残せたと思っている。浦和レッズはトップグループに属するチームになったといえる。これからは更なる進化を目指していく。

【ここまでの仕上がりについて】

山内:キャンプを終えて、今年のここまでのチーム作りについて教えて下さい。

ギド:非常に満足している。最初の大原での2週間はフィジカルを中心に、熊本キャンプではサッカーという面でうまく調整ができた。ちょっと寒かったが、熊本の練習場の芝は素晴らしかった!
 将来的にはわざわざ熊本に行かなくても、素晴らしい芝で大原でできるようにさいたま市の方には是非お願いしたいと思っています。
 乳酸値測定はいずれの選手もよい結果だった。ただ気がかりなのは怪我人である。達也、啓太であるとか。アルパイは完全に治してもう問題は無い。あと山岸は長くリハビリにかかるかもしれない。あとエメルソンは日本に居ます(会場爆笑)。
 怪我の選手も開幕戦か、その次の試合では間に合うと思っている。


19:56経過。



【エメについて】
山内:エメも無事に到着しました。彼の遅刻については率直にどう思っているか?

ギド:確かに彼は遅刻が多いが、プロという自覚はある。今までのチームへの貢献も大きいので、まあ多めに見てやろうというのはある(笑)。でもそうでなくなれば、また違った対応になるかもしれない。
 彼は勝者のメンタリティが強い人間で、ピッチに入った時に絶対負けたくないというそういうものを態度で示してくれる選手である。リークを戦っていく上でこういう強い気持ちを持った選手はチームにとって一番必要である。

【今年のシステムについて】
山内:今年のシステムについてですが、今までと同じ事をするのかそれとも新しいことを考えているのかどうか。

ギド:基本的には去年と同じ3-5-2でいく。しかし、対戦相手の戦いによって変えている。レッズにはフレキシブルな対応のできる選手が多い。
 ただシステムはあくまで基本的なものであり、サッカーは生きているものだ。私も現役時代そうだったが、サッカーはボールを扱っている時が一番楽しい。そういうものをお客様に見せていきたい。
 システムは決めているが、自由を与えている。ここの選手のレベルが上がっていけばチームの底上げになる。我々はJのチームの中で一番美しいサッカーをしていると思っている。私も見ていて一番楽しかった。

山内:私も聞いていくのが仕事なので聞くんですが(笑)。トップ下は誰になりますか?山田ですか?長谷部ですか?個人的には長谷部だと思っているのですが。

ギド:山瀬が抜けたことは大きかった。結局は彼の人生であるからそれは尊重しなければならない。ただし、2ndも彼が怪我で離脱した後も非常にいいサッカーができていた。トップ下は誰だ、とかどこのポジションも固定はしたくない。アレが代表を抜ければ、平川が入ってくるだろうし、エメ・達也・永井の3トップもあり得る。
 大切なのは誰が、よりも、各々のポジションによる役割を認識することが大切である。


ここでやっと森GM

山内:お待たせしました。

GM:眠くなってしまった(会場(笑))。

ギド:私はそんなに長く話しましたか?(笑)

【山瀬と新戦力について】

森:残念だし、戦力ダウンであることは否めない。昨年の12月から本人と話したが、彼自身悩んでいた。1月には慰留を勤めたがだめだった。
 1月下旬のタイミングだと、他のチームから持ってくるのは遅すぎる。山瀬はクラブに対して何の不満も無かった。堂々巡りであった。

山:代わりの戦力については?

森:探しているというと誰かを狙っていると思われがちだが。どこのチームもいい選手というのは、チームにとって出していいと思っている選手ではない。開幕して5〜10試合ぐらいして、ベンチに座っている選手がでてきたり、その中で「ああこの選手ならうちでやってくれる」という選手が見えてくるタイミングが必ず来る。そのタイミングで獲得できればいいと思っている。

山:今期の補強は高校生が多く、即戦力ではないがこの狙いは?

森:まずレッズがどういうチームか。ベスト2の1つである。それだけクオリティが高い選手が居る。達也、平川、坪井、トォーリオ等・・・の能力の高い若い選手がたくさん居る。新太に獲得する選手は良い選手でないといけない。サッカーもそうだが、性格やチームにフィットしないとならない。

 例えば、マリノスジュビロのような選手の獲得の仕方は、浦和レッズの哲学(PHILOSOPHY)ではない。自分たちのチームは、若く統制の取れたチームを目的を持って強くしなければならない。

 外国人枠については3人とも素晴らしい選手であるから今は他には必要ないと思っている。他のチームのスター選手は混ぜるには難しい。では才能のある若手を育てていきたい。

 それと山瀬の代わりにロナウジーニョを取りたかった(会場爆笑)。しつこくとりにいこうと思っています(笑)。


【若手の育成について】

森:基本的にはギドと(考え方は)マッチングしている。まだ伸びる若い選手の居るチームである。巨人のような4番を他のチームから持ってくるような補強をしても強くはならない。伸びしろがある。即戦力を補強するのは考えになかった。

20:24

山:ユースの育成についてのビジョンを教えてほしい。

森:トップグループの維持への課題が挙げられる。例えば、中田浩二の移籍のようなことが行われる。そういったことがうちのチームにも起こる可能性は十分ある。そういったことをリスクヘッジしていかなければならない。抜けてすぐ補強ってわけにもいかんので、トップの選手が焦る位の下部でのチームを作りたい。県外からでも卒業する中学生を入寮させる受け皿を作っていく。

20:28
【修正点について】
ギド:欠点?無いです(会場(笑)) サッカーは日進月歩である。常に進化している。個人的なミスをチームとしてどうカバーするかを考えていきたい。パスミスであったり連携ミスをなくしていったり、シュートチャンスを増やしていきたい。シュートチャンスからの得点の平均値を上げていきたい。
 ※他のチームが平均10〜12のシュートチャンスのところ、レッズは20本以上。
 ミスパスを失くす。一対一で勝つ。サッカーというのはいろんなものの集合体である。何かだけを良くしていこうではなく、もっともっと上を見ていく。世界のどこを見ても一試合も負けないなんてものはチームは無い。

【アジアに向けて、親善試合について】

山:親善試合やアジアに向けてのビジョンは?

森:まずJリーグでチャンピオンになるという目標がある。その先にアジア、その先に世界クラブ選手権というものがある。一つ一つ目の前の目標にできるだけ早く近づいていくことが必須。
 昨年はEnglandでボカと遠征試合をした。とてもいい経験になった。ボカはものすごく頑張った。日本でやったボカとEnglandでやったボカの違いは歴然。プレシーズンマッチマンUがきてやることになると思う。さいたまシティカップは2試合、いい対戦相手を調整中。

山:去年取りそこなったものに関しても決意表明をいただきたいんですけど。

ギド:今、3つのタイトルといいましたがそれは毎年とればいいんですよね?(笑)
 我々は常に進化していきたい。何も言わなくてもみんなわかっていると思うんですけども(会場拍手)。
 目標は次の年に4つのタイトルを狙える位置にいたい。


【質疑応答】

A:FWなどが海外流出することを考えて(その人の考えなので中略)、即戦力は考えてないのか?

森:そういう選手が増えればそういうことは考えなくてはいけないが、すぐどうこうするというのはチームのバランスや財政的な問題を考えなければならない。今シーズンの所考えていない。シーズンが進んでいくうちに(半分ぐらい過ぎた時点で)来期をにらんで色々考えていこうと思う。

 次のBさんが質問しようと思った所、後ろから「ちゃんと立って質問しろよ!」と怒号か飛ぶ。それに対して「立ちますよ!」とBが叫ぶ。それを聞いた他の人が「うるせーよ!」と叫ぶ。一瞬殺伐となるが進行する。
 個人的な意見を言えば、いくらサポだろうがファンだろうが「王様」ではいけないと思う。クラブのGMにきちんと質問をするのであれば・・・というよりも礼節の問題だ。野次も止む無しだろう。その後の質問はこんな感じ。

B:ユニの背中に名前が無いのですが?

山内:ご一考してもらいましょう(苦笑)

森:貴重な意見として頂戴いたします。

C:これは森GMに質問することではないかもしれませんが・・・。駒場のチケットのプレミアム問題について

森:それは私は詳しくないが・・・。むしろ今マイクを持っていっている彼女のほうが詳しいと思うが(笑)。嬉しい悲鳴である。シーチケのキャンセル待ちの状態もずっとある。駒場がとりづらくなっているのは、サポーターの意見もさまざまで非常に難しい問題であると認識している。

D:皆さん即戦力が居ないと言っているが、他チームから移籍の西谷選手についての監督の印象をお伺いしたい。

ギド:非常に才能のある選手。経験もあるしまだ若い。しかしなんで彼は2部の選手でプレーをしていたのか。昔はユースの候補だった選手がなぜ。彼の持っている素質は素晴らしいものだ。シュート、ゲームの流れを読む力、自分で動いてスペースを作る力、全ていいものを持っている。だからこそ我々は彼を呼んだのだ。
 彼が自分で持っているものをださなすぎた。だからこそ2部であった。本当の彼の持っているものを全て出したらJリーグでもトップクラスのチームに居なければならない存在だ。
 私は彼にこれだけのいいものを持っている、でもなんで代表候補に入れなかったのなんでJ2でやっていたのということを彼に触れていきたいと思うし、彼もそれを目覚めさせて持ってるものを引き出すように、それを自覚して強い意志を持ってやってくれれば、かれはうちの戦力補強になると思っています。
 今の所、彼は練習でも合宿でも素晴らしい意思というか、意欲を見せています。それを継続させてもらっていってもらって彼の持ってる能力を開花させてほしい。

山:私は司会ではなく、やっぱり雑誌で頑張ることにします(笑)。


第2部終了 拍手

【坪井選手登場】
「こんばんは。坪井です(笑)。えっと、今年は去年取り残したものを全て取れるようにチーム全員で全力をつくしていきたいと思います。そしてサポーターの皆さんと喜び合える日を一日でも多く作っていけるように全員で努力していきたいと思います。またそれにはサポーターの皆さんの力も必要になってくると思うので、今年も一緒に戦ってください。宜しくお願いいたします。」

今日見れなかったパワーポイントの資料はホームページから見れるようにします。今日はありがとうございました。

(閉会)

レポはここでおしまい。長文読んでいただきありがとう。