今日の各紙 2/28【浦和レッズ】

三都主 20メートル同点FK
プレシーズンマッチ


 ゴール中央約20メートルのFK。「いつもGKを見てから蹴る。あそこしかないと思った」左足で狙い澄ますと、ボールは相手の壁をあざ笑うかのようにゴール左に突き刺さった。昨年12月11日のJ1CS横浜M戦のFK以来の同点弾は圧巻だった。

 今季完全復活をかけている。その証しに背番号を16から8に変えた。8番は99年JリーグMVPに輝いた清水時代のもの。「(昨年の)浦和でのプレーに満足していない。優勝、MVP、アジア…。清水ではたくさんいい経験をした」

 移籍2年目で応援歌もできた男の好調は、日本代表のホーム第2戦にも追い風となる。日本代表のジーコ監督は3月25日のイラン戦を累積警告で欠場する三都主を独・中東遠征に帯同しないことを明言した。「自分としてはうれしい。中4日で日程も厳しい。移動で疲れもあるし、時差ぼけで頭も動かない。これまでずっと試合に出ているし、1試合出られないだけ」移動に伴う体調不良のリスクを廃し、3月30日のバーレーン戦に万全の状態で臨めることを強調する。


浦和・坪井が先発フル出場

 逆転勝ちを収め、ブッフバルト監督は「失点後に選手が勝者のメンタリティーとは何かを思い出してくれた。3―1は満足」と手応えを口にしたものの、3月5日の鹿島戦に向けて課題と不安が残った。


藤沼正明のふっとぼーる放談
「レッズに期待すること」


 とはいえ、もっとも「期待するチーム」と問われるなら、話は別だ。リーグの行く末を考えても、かつては「お荷物クラブ」とさえ言われた浦和レッズに、今年はリベンジしてもらいたい。
(中略)
 あと一歩で年間王者という場所までたどりついたチームは、過去にいくつかある。リーグ初期のサンフレッチェ広島、99年の清水エスパルス、00年には柏レイソルが、年間総合勝点では1位になりながら、なんのタイトルも取れなかったというケースがあった。ストイコビッチのいた名古屋も優勝争いに絡んだことが何度かある。しかし、“あと一歩”の壁を乗り切れないままでいると、いつしか低迷期に入り込んでしまう。考えてみれば、王者・横浜F・マリノスも、01年に同じようにどん底のチーム状態を迎えたことがあった。そうした過去の例を振り返ると、「今年こそ」を乗り越える難しさを痛感せざるをえない。毎年毎年、優勝争いをするためには、チーム力だけでなく、それを支える精神力が絶対的に必要なのである。


 しかしいろんな人がレッズについて書くようになった。