今日の各紙 4/24【浦和レッズ】

乗れない浦和…C大阪に完敗

 連勝を狙った浦和だが、マークのズレからあっさり2点を奪われ、C大阪にまさかの完敗。ホーム通算300得点となったU―20代表FW横山の初ゴールも逆転には結びつかなかった。退場者を出さずに戦って負けたのは初めてでFWエメルソンは「負けて当然。ユースみたいな試合。いつでも勝てると自信を持ち過ぎているのが良くない」と慢心を悔やんだ。ブッフバルト監督も「今は上を見るというより、何とか中位に行けるかという状態」と巻き返しへの自信はしぼんでしまった。





浦和3敗に指揮官“終戦宣言”
J1第7節
不振の浦和がホームでC大阪に1―2で敗れた。


 前半7分、20分と、相手の元日本代表FW西沢に連弾を許した。特に2点目はサイドからのクロスにDF陣が3人残っていたが、全員棒立ち状態。痛めている左足をテーピングし、痛み止めの薬を服用して強行出場したDF闘莉王もエリア内で堀之内と接触。「ジャンプする必要もなかった」と頭で決めた西沢には切り捨てられた。

 「純粋に運動量が足りない」とDF坪井が反省した通り、昨年の第2Sを制した強烈なプレスや絶妙な連動はなかった。「いつでも勝てると思って相手を尊重しない」と、不発のFWエメルソンは過信の同僚に警告を発した。退場者の出ない試合で今季初の黒星。優勝を狙うレッズに、もはや言い訳の余地はない。


藤田、磐田フロントに移籍直訴−オファーに「前向き」

 磐田の日本代表MF藤田俊哉(33)=写真=が23日、クラブ側に移籍を“志願”した。消滅したかに思われた浦和移籍の可能性が再浮上してきた。

 21日に浦和のオファーを受けた磐田は、22日に断りの連絡を入れた。だが、確認がないことに藤田は不快感を示し、この日の直接会談に至った。磐田市内のクラブハウスでこの日、鈴木政一強化部長と約30分間会談した藤田は「オファーについて前向きに考えたい」と希望を伝えた。

 浦和のほか3チームからオファーがあることも判明。今季公式戦11試合で先発4試合の起用に納得がいかない藤田は「試合に出られる環境をつくりたい」と相手クラブと話し合う機会を訴えた。

 藤田と2年契約を結ぶ磐田は慰留していく方針だが、移籍先を浦和を含めた2クラブに絞ったもようの藤田の移籍の意思は固い。


浦和からオファー藤田、磐田と去就初会談 - nikkansports.com > サッカーニュース

 藤田「今まではこういうオファーがきてもオレのところまで降りてこなかったから、話せてよかった。自分の人生は自分で決めたい。意思は伝えた。オレは一生懸命サッカーがしたいだけ。サッカー選手でオファーを受けて、うれしくない人はいない。正直うれしいよ。ようやく始まるという感じ」。

 磐田の断固拒否を受けても熱心に誘ってくれる浦和に対し、前向きなコメントを初めて口にした。一方、磐田の鈴木強化部長は「意思は多少聞いたが、うちは継続して残ってもらう方向で努力したい」と厳しい表情だった。


第7節(2005年4月23日、土曜日)
サッカー内容に見合った敗北を喫したレッズ・・(レッズ対セレッソ、1-2)


 試合後の記者会見でギド・ブッフヴァルトは、「とにかくガッカリした・・特に前半はサッカーになっていなかった・・選手たちの動きやセカンドボールへの反応が悪すぎたし、1対1の競り合いでも十分な闘う意志が感じられなかった・・」と述べていました。まさにその通り。私も含め、この試合の証人になった人々の印象そのものでした。

 そこでギドが挙げた、パスレシーブの動きも含めた全般的な動きが緩慢だったこと。エル・ゴラッソの原稿で、相手は、レッズとなったらまず守備を固めてくる・・だからこそ組織パスプレーをもっと効果的にミックスしていくことで攻撃の変化を演出しなければ、個の突破力も活かされない・・と書いたのですが、組織パスプレーのリズムを高揚させるための大前提こそが、その「動きの量と質の向上」なのですよ。それが減退しているのに、どうやって組織プレーの量と質を向上させられるのか・・ということです。

 それには、調子の悪いエメルソンが、自分の調子が悪いことを自覚しているからこそ(?!)ドリブル突破にこだわり過ぎていることが大きく悪影響を与えていると思っています。もちろん「それだけ」ではないけれど、とにかくエメの「こだわり」によって周りのサポートの動き(意志)にネガティブな影響が及んでいることは確かだと思うのです。

 そうなった場合、もちろんセレッソ守備ブロックの思うツボ。彼らは、エメがドリブル勝負に入るかもしれないと感じた瞬間に、そのボール奪取勝負スポットに「集中」してきましたからね。そして効果的なカバーリングの網を張ってしまう。これではいくら天才エメルソンでも、いかんともし難いじゃありませんか。本当は、シンプルなパス&ムーブとドリブル突破チャレンジをもっとメリハリを付けて使い分けることで、仕掛けの変化の起点になるべき存在なのに・・。そして徐々に心理的な悪魔のサイクルにはまり込んだチームの足が止まり気味になっていく・・。