今日の各紙 8/26【浦和レッズ】

スポニチ Sponichi Annex ニュース サッカー
達也順調回復もギド慎重


 名古屋戦(27日)に向けて調整を続けてきた浦和の日本代表FW田中達の復帰は、26日に最終結論が下される。東アジア選手権の遠征中に腰を痛めたが、ミニゲームに参加できるまでに回復。田中達は「状態はいい。監督と話し合って決めたい」と敵地での1戦に意欲を見せた。ただし、ブッフバルト監督は「良くなってきているが、100%ではない。あした判断したい」と慎重。リスクを避けて31日にホームで行われるナビスコ杯千葉戦に万全の状態で臨ませる可能性もある。


MSN-Mainichi INTERACTIVE サッカー
J1:真のゲームメーカー 浦和のMF・ポンテ


 サッカーJ1・浦和の中盤に新たな「アクセント」が生まれた。今夏、新加入したMFポンテ(28)。ドイツ・ブンデスリーガで経験を積み、ブッフバルト監督が目を付けた選手だ。7月に退団したFWエメルソン=現アルサド(カタール)=の突破とスピードに依存しがちだった攻撃から、チーム全体で攻める流れをもたらしつつある。

 24日の神戸戦(埼玉・駒場)。序盤から、ポンテのリズムに乗ったプレーが現れた。前半7分、酒井からのパスを受けると、柔らかなワンタッチでさばき、ゴール前のマリッチに。同16分には、神戸の3選手を引き付けるだけ引き付けると、足元を抜き、前線の永井へ速いパス。独特のタメと、硬軟織り交ぜたパスは絶妙だった。

 ブラジル・サンパウロ生まれ。ジュベントスなどでのプレーを経て99年にドイツ1部レーバークーゼン入りした。同クラブを中心に通算140試合19得点。欧州チャンピオンズリーグや欧州連盟(UEFA)杯などの出場歴もある。

 敵が読みにくいタイミングと精密なパスでチャンスメークするだけでなく、FC東京戦(20日)での勝ち越しゴールや、神戸戦での試合終了間際の同点弾のように、積極的に得点を狙う動きにもたけている。「彼こそ、真のゲームメーカーだ」とブッフバルト監督は早くも全幅の信頼を置く。

 まだ周囲との呼吸にズレがあり、ポンテのタイミングに合わない場面も見られる。しかし、「試合を重ねれば、コンビネーションは良くなってくる」とポンテ。

 首位・鹿島を勝ち点差9で追う4位の浦和。神戸戦の引き分けには「優勝を狙う以上、ホームゲームでは引き分けも許されない」と厳しい言葉をチームメートに浴びせもした。しかし、その厳しさとゲームメークこそ、初の年間王者を狙う浦和にとって必要なものといえそうだ。【村田隆和】

毎日新聞 2005年8月25日 13時06分