大分存亡の危機、財団貸付で危機回避へ?小室は練習着の胸スポンサーに格下げ?

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J1:大分県大分トリニータ救済へ 財団通じ貸し付け


 約3億円の債務超過に陥り、大分県に2億円の運転資金を求めていたサッカーJ1の大分トリニータを救済するため広瀬勝貞大分県知事は16日、県が全額出資している県文化スポーツ振興財団に対し、チームを運営する大分フットボールクラブ溝畑宏社長)への貸し付けを要請することにしたと発表した。事実上の公費投入となるため、同財団は19日の理事会で慎重に検討する。

 同財団の基金(04年度末で11億4000万円)の運用には県議会の議決・承認が不要で、これまでもトリニータのホームグラウンドや大分スタジアムのイベント誘致などに使われてきた。ただ、自治体から融資を受けているJリーグの16チームのほとんどは議会の承認を経ている。これに対し、広瀬知事は「緊急を要する問題。大分に根付いてきたサッカー文化を育てていきたい」と理解を求めた。


大分合同新聞社
トリニータ スポンサー料7千万円 小室さん側未払い


 音楽プロデューサーの小室哲哉さんが役員を務める「トライバルキックス」社(東京)から、スポンサー契約を交わしているサッカーJ1大分へのスポンサー料が未払いになっていることが、十五日までに運営会社の経営諮問委員会で報告された。同クラブによると、未払いは約七千万円という。ト社側は未払いを否定している。

 運営会社の大分フットボールクラブによると、昨年八月にトライバルキックス社と二○○六年一月末までのスポンサー契約を交わしたが、スポンサー料の未払いが続き、今年一月ごろからはまったく支払われていないという。これまでの未払い分の合計は約七千万円に上るという。

 同クラブは○五年三月期決算で、広告料収入の大幅な落ち込みなどから約四億円の赤字を計上。約三億円の債務超過に陥っている。

 十四日にはクラブに出資をしている県に約二億円の公的支援を要請した。

 クラブ側は「小室さん側の未払いも経営悪化の一因だが、大事な支援企業の一つなので話し合いで解決できると信じている。法的手段は考えていない」と話している。

 一方、トライバルキックス社は「双方合意の上で契約内容の修正を行っており、未払いという状況ではないと認識している」とのコメントを出した。

連絡取り合っている

 古沢進二社長室長の話
 今年二月から来年一月までの胸スポンサーは資金的に難しいということで、現状は練習着のスポンサーになっていただいている。契約をしていないとかではなく、資金的に厳しいから待ってほしいということだ。しっかり連絡は取り合っている。引き続き契約期間中であり、早く当初の予定通りに追い付いてほしい。


 消失するクラブの悲しい歴史は百年構想には無い筈だ。