アルビレックス戦 データ・インタビューetc 20051205【浦和レッズ】

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◇3日14時4分◇新潟スタジアム◇41988◇曇り◇全面良芝、水含み◇松村(主)、柴田、村上孝、下村

新潟(11勝14敗9分)0-4 浦和(17勝9敗8分)
49% ボール支配率▼ 51%

前半4分【浦和】 (中) 3m 堀之内 (右足) → 3号
前半13分【浦和】 FK直接 (左) 25m ポンテ (右足) → 8号
後半15分【浦和】 (中) 岡野 → (中) 6m マリッチ (右足) … 8号
後半35分【浦和】 (右) 永井 ↑ (中) 15m 山田 (右足) → 3号

■桑原 (3) ■ファビーニョ (3) ■本間 (1) 警告 ■山田 (3) ■三都主 (2)


【J1:第34節】新潟 vs 浦和:ブッフバルト監督(浦和)記者会見コメント [ J's GOAL ]
http://www.jsgoal.jp/club/2005-12/00027080.html


ブッフバルト監督(浦和):

「今日の試合は最初から集中していた。90分、それを通していた。シーズンの締めくくりにふさわしい試合だった。準優勝ということだが、いい結果だと思う。いろんな問題があったが、最終的にここまでこれた。優勝したG大阪には心からおめでとうと言いたい」

Q:一年間を振り返ってみて、どういうシーズンでしたか?
A:とてもこの場所で短い言葉では言い表せません。

Q.試合中、他会場の途中経過は気になったか?
「自分たちができることしか考えていなかった。気持ちが疎かになるのが嫌だったので、試合にだけ集中していたが、今日は大量得点となった試合なので、情報は気になったし、実際に聞いた。」

Q.G大阪との勝点差1の意味するものは?

「単純に言うと、自分たちが勝点を取るべきところで取れず、G大阪が取れるところで取っていたということ」

Q.新潟の反町監督が今季でチームを去る。同じ監督として何か言葉を?

「素晴らしい結果を出した監督。新潟をJ2からJ1に引き上げ、J1に2シーズン留めた。彼の力が大きかったと思う。試合前に彼と話した。今後、どういう道を歩むか分からないが、新潟でやったような素晴らしい成果を出してくださいと言った」


【J1:第34節】新潟 vs 浦和:試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
http://www.jsgoal.jp/club/2005-12/00027045.html


田中マルクス闘莉王選手(浦和):
「やるべきことはやった。フロンターレにもうちょっと頑張って欲しかったですね。2位だけど、全力を尽くしたつもりです。今シーズンはいろんな問題があったが良くやったと思う。満足はしていないが納得はしている。勝点差1でここまでもつれるとは思っていなかった。来年に向けて切り替えます」

山田暢久選手(浦和):
 (ほかの結果は)試合が終わってから知った。岡野さんに知らされて。
 (2位という結果は?)うーん・・・、どうですかねえ。残念ではあるけど。でも今思うと、よくここまで戦えた。今日の試合に関しては、最初から前線でプレッシャーにいけたし、相手につなげさせずにいいところでボールも取れた。そこからチャンスも作ることができた。今日はもう前半である程度、いけるかなというのがあった。
 (リーグ戦はとりこぼしが響いた?)それに尽きると思う。
 (天皇杯もあるが)それはそれで、また頑張っていきたい。自分のパフォーマンスについては、1年を通して、いい形でできればいい。それがなかなか難しいんですが。
 来年は優勝を狙う。今日は試合への入り方がすごくよかった。いつもこのようにしていきたいと思う。

三都主アレサンドロ選手(浦和):
 試合は思い通りにできた。早めに点が取れたし、1点、2点と取れたのがよかった。 (他会場の経過は)入ってはいなかった。自分としてもあまり気にしていなかったので。
 (勝ち点1差で2位だが)今年は大事なところで負けてしまったりして、そこの部分が足りなかったと思う。重い、勝ち点1だった。1試合1試合大事に勝点3をとることが1シーズン制では大事だと思う。ホームで勝って優勝の可能性を残して最終戦を迎えられたのはよかった。今日は優勝してサポーターと一緒に盛り上がりたかった。来年は優勝争いではなく、優勝をしたい。

坪井慶介選手(浦和):

「非常に満足している。今日は他力を必要としていたのでしょうがない。自分達のサッカーをして立ち上がりからアグレッシブにプレーできた。いろいろあったけど結果的にはチームがひとつにまとまって2位になれたことには満足している。サポーターには常に感謝しています。今日もチームがひとつになったのはサポーターのおかげ。サポーターとチームがひとつになれたと思う」

永井雄一郎選手(浦和):
 やれることはやった。(リーグ戦で)最後までもつれてしまったのは自分たちのせいだが、仕方のないこと。今シーズンけが人も多く、そういう状況下での2位は満足。たら、れば、を言ってもしようがないが2位という順位は、決して悪い順位ではないし、満足はしている。自分としても、どんな形であれ最終戦に出場できて良かった。天皇杯に向けて切り替えたい。

堀之内聖選手(浦和):
 今日の試合は、自分たちのペースでできたし、いい感じではあった。(得点は)いた場所がよかった。本当に1メートルもなかったので、あとは押し込むだけだった。(リーグ最少失点だが)チームのディフェンス全体がうまく機能した結果だと思う。2位という結果だが、こればっかりはしようがない。結果は試合直後、すぐにベンチにいた選手の感じでわかった。こればっかりはしようがない。最終戦でいいゲームが戦えたのはよかった。サポーターのすごい声援も自分たちには聞こえていたので。

長谷部誠選手(浦和):
Q:試合を振り返って?
早い時間帯に点が取れたので、自分たちのペースで試合を進めることができた。また、守備面では相手の前線の3人、エジミウソンファビーニョアンデルソン・リマをしっかり抑えることができたのがよかった。

Q:他チームのことは考えていたか?
勝てば優勝の可能性が残る状況だったので、自分たちが勝つことだけを考えていた。

Q:最終的に2位という結果に終わったが?
しょうがない。シーズン中に何回も首位に立つチャンスがありながら、それを活かせなかったのだから。非常にもったいないシーズンだったと思う。シーズン途中で早い選手がいなくなり、攻撃の仕方が変わった。その状況で自分に何ができるのかどんな役割をするのか考えながらプレーしてきた。

Q:G大阪の結果を知ったのは?
試合終了後、ベンチに戻ってから。


鈴木啓太選手(浦和):

 「入り方もよかったし、自分たちのペースで試合を運ぶことができた。相手の攻撃は、エジミウソンファビーニョアンデルソン・リマという外人が中心だが、チーム全体としてうまく抑えることができた。3人にフリーで持たれるのが嫌だったので、中盤ではルーズボールを確実に拾うように心掛けた。ただ、4点は取ったものの、もう少し中盤でタメを作ったり、ショートパスなどをうまく繋げられればよかった。点差を見れば申し分ないが、課題もある」

Q:2位という結果について
「結果は2位だが、シーズン中には何度か首位に立つチャンスもあっただけに、納得できない部分もある。ただ、2位で終わったことは、今後につながるのでは…」

Q:G大阪の結果はいつ聞いた?
「試合が終わったあと、岡野さんから聞いた」

岡野雅行選手(浦和):
 今日は全力を尽くして、みんな最初からいけた。(前半)2点入ったので、気持ちももう楽になった。まあ、2点じゃまだ分からなかったから、もう1点と。そういう気持ちでやっていたから、4点も入った。新潟も引いていたので、最初はサイドをつけなかったけど、それがだんだんつけるようになってきた。今日は楽しくやれた。
 勝つしかないという気持ちで、今日は最初からやろうとみんなと話していた。途中交代だったので、(他会場の)情報はずっと聞いていた。まあしようがないこと。もともと他力だったので。終わった後は、みんなこっちを見ていたので、遠くからだと伝えにくくて中に入った。途中まで(セレッソもガンバも)引き分けで、「きたか!」と思ったけど。しようがないです。すごいチャンスももらっていたし、まあ、ここまできたっていうのがよかった。残念です。昨年も準優勝だったし、今年も準優勝なので、もう準優勝はいいよと思っています。

マリッチ選手(浦和):
「残念な結果になって悔しい。ただ、2位という結果は喜ぶべき結果だとも思う。とにかく、あとは天皇杯に向けて気持ちを切り替えたい」

Q:2点目のゴールはポンテ選手の得点になったが、マリッチ選手が触っていたのでは?
「自分のゴールだと言いたいところだが、僕は触っていないと思う。記憶は曖昧な部分もあるが、あれはロブソンのゴールだよ。誰がゴールを決めようと、チームが勝つことが重要」

Q:試合中、他チームの状況は気になったか?
「試合中はまったく気にせず、自分たちが勝つことだけに集中していた」

Q:3点目のゴールについて
「あのゴールで勝利を確信できた。ヒールでうまく合わせることができた」

 僕とポンテがレッズに加わり、チームのサッカーも変わったが、浦和(というチーム)全体としてひとつになれた。クラブ、チームスタッフなど、プロフェッショナルな考え方がチームにはあった。ホーム、アウェーに関係なく来てくれたサポーターとも、一緒に戦えた。まさに、全員の力だ。
 誰がゴールを決めた事より、4対0でチームが勝て、2位になったことのほうが重要。

≪ポンテ≫
シーズン途中から入って、仲間の特徴や、チームの特徴に慣れるまでには時間がかかった。その中でも2位という結果になった。最終戦までもつれたし。個人的にもチームに貢献したいという気持ちが強かったし。サポーターも毎試合応援してくれている。今日もいつもと同じように応援してくれた。サポートも素晴らしかったし、最後まで優勝争いに絡むことができたのは、サポーターのおかげ。(天皇杯は)リーグも逃しているし、簡単に取れるとは思わないが、できれば優勝をしたいと思っている。

都築龍太
 あれだけ(勝ち点を)落としていて、この順位にいられるのはまあ、いいのでは。他会場の時間も一緒だったし、勝って相手にプレッシャーをかけることもできなかった。あれでたとえばセレッソが勝って3位でも、それはそれで仕方のないこと。これだけ落として、この順位にいられるのは・・・。仕方がないといえば仕方がないです。


【J1:第34節】新潟 vs 浦和:反町康治監督(新潟)記者会見コメント [ J's GOAL ]
http://www.jsgoal.jp/club/2005-12/00027079.html


Q.今日の敗因は?

「まずセットプレー。セットプレーを与える前のプレーにも問題がある。そこでファールをする必要があるのか否か。相手がゴールに背を向けてボールをもらったときなど。それ以外にもしっかり押さえるべきところがルーズになっていた。今までなかったこと。ビルドアップの部分もレッズにはかなわなかった」


湯浅健二の「J」ワンポイント
2005年Jリーグの各ラウンドレビュー
第34節(2005年12月3日、土曜日)
残念だったけれど、最後の最後まで全力でやり通したからこそ「次」が見えてくる・・(アルビレックス対レッズ、0-4)


 たしかに基本的なチカラでは「J」トップクラスのレッズ。山瀬がシーズン前に抜け、アルパイとエメルソンがリーグ途中でチームを去り、ネネやトゥーリオが故障を抱え、田中達也永井雄一郎が、リーグ展開において決定的な意味があったタイミングで戦線離脱してしまう・・。そんな逆境でも、チームは崩壊することなく、何とか持ちこたえて優勝争いに関わりつづけました。たしかに、”ココゾ!”という、リーグ展開において重要なタイミングで、ふがいない内容で負けてしまったゲームがいくつもありました。そのたびに「諦めムード」が漂ったものじゃありませんか。少なくとも3-4回はあったですかネ。それでも、上位もつまづくという幸運も手伝って「ここまで」きてしまった。あっと・・ここでのテーマは、レッズの基本的なチーム力のことでしたっけネ。

 とにかく、そんな逆境に潰されることなく徐々に立ち直っていったプロセスは、彼らが、まだまだ発展するキャパを備えているという事実を如実に示していると思うのですよ。何せ、トゥーリオや坪井、長谷部、鈴木啓太田中達也永井雄一郎横山拓也細貝萌エスクデロ等々、優れた個の能力を秘めた若手や(若めの)中堅が揃っていますからね。それに彼らは、攻守にわたる組織プレー感覚も備えている。それこそが、ギド・ブッフヴァルトがリードしつづけるダイナミックで攻撃的なプレッシングサッカーの賜なのです。攻守にわたって、常に自分たちから「仕掛けていく」・・チャンスがあれば、誰でも最前線に絡んでいっていい・・そのためには、全員の「守備意識」を高揚させ、それに対する相互信頼のレベルを深化させなければならない・・等々。もちろん、このサッカーに関わるファクター表現はそれだけじゃないけれど、とにかく、リスクにチャレンジしつづけるというプレー姿勢こそが、美しさと勝負強さが高い次元でバランスしたサッカーを志向する発展のためのリソースだということです。

 来シーズンだけれど、まず何といっても田中達也が戻ってくるよね。彼が、心理的なトラウマから解放されてのびのびプレーできることを祈って止みません。それに、優秀な守備のクリエイターであるネネも・・。まあ、外国人の去就については分からないけれど、とにかく、もしギドがレッズに残るのなら、確実に集大成イヤーということになるでしょうし、そこには「大成」する大きな可能性があると思うのです。