今日の各紙 20051227【浦和レッズ】

浦和25年ぶり天皇杯Vへ「準決勝の壁」 - nikkansports.com > サッカーニュース
http://www.nikkansports.com/ns/soccer/p-sc-tp0-051227-0013.html


 浦和が「天皇杯準決勝の壁」を打ち破る。26日に、準決勝大宮戦(29日、国立)に向けて始動。天皇杯は前身の三菱重工の80年度大会優勝を最後に、準決勝で4度も負けている。MF山田主将は例年正月を実家で迎え、テレビ観戦もほとんどしなかったという。「ピッチで迎える正月? いいかも。とにかく勝たないと意味がない」と元日の決勝に思いをはせる。

 苦闘が続くチームと好対照なのはMF三都主だ。決勝は見るものではなく、参加するもの。清水時代に3度決勝の舞台に立ち、栄冠も1度味わった。今年も勝ち残ったため母国ブラジルへの一時帰国も先延ばしになっているが「(決勝戦を)2勝2敗にしたい」と意気込む。5度目の正直をかけた準決勝は、大宮と今季5度目のさいたまダービー。ここまで3勝1敗と優位だが「ダービーだし、難しい試合になると思う。向こうも(準々決勝で)鹿島に勝って自信をつけている」と警戒する。

 リーグ優勝の夢は最終戦でついえたが、モチベーションを切らすことなく戦ってきた。念願の元日のピッチに立って25年ぶりの優勝を味わうために「準決勝の壁」を乗り越える。【広重竜太郎】



SANSPO.COM−サッカー
ラモス監督、柱谷氏コーチ招へいに向けて浦和と極秘会談?
http://www.sanspo.com/soccer/top/st200512/st2005122711.html


来季J2に降格する東京Vのラモス新監督が就任会見から一夜明けた26日、JFAハウスで行われた公認S級リフレッシュ研修会に参加した。日本代表・里内フィジカルコーチを講師に2時間の“授業”を受け、研修会後は「浦和と大事な話があるから」と冗談ぽく話し浦和の横山常務と退出した。来季の新コーチとして、OBで現在は浦和コーチを務める柱谷氏の招へいに動いている最中だけに、“強奪”を直訴した!?(文京区)


東京V柱谷哲二氏にコーチ要請 - nikkansports.com > サッカーニュース
http://www.nikkansports.com/ns/soccer/p-sc-tp0-051224-0013.html


 来季監督にラモス瑠偉氏(48)の就任が決まった東京Vが、現浦和コーチの柱谷哲二氏(41)にコーチ就任を要請する。すでに電話でのオファーは済ませており、23日には柱谷氏も「昨日(22日)連絡があった」と話した。今後は東京V側からの正式な条件提示を聞いた上で、受諾するかどうかを決定する。

 闘将の入閣は、ラモス新監督の強い要望による。すでにチーム再建に向けた新体制は、ヘッドコーチに前仙台監督の都並氏、GKコーチに菊池氏、さらには元日本代表フィジカルコーチのフラビオ氏の就任が決定的。そこへ浦和でも若手育成などに手腕を発揮した柱谷氏を招へいすることで、若い選手の多いチームに戦うスピリットを注入し、守備の立て直しを図ることが可能になる。柱谷氏から受諾の返答があれば、コーチングスタッフはまさに黄金期の再現。ラモス新監督には何よりのクリスマスプレゼントになる。

[2005/12/24/07:28 紙面から]




サッカー報知WEB
佐藤&長谷部がジーコ日本に初選出
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/soccer/dec/o20051226_20.htm


 来年1月29日から宮崎で始まる日本代表合宿と米国遠征(2月5日〜12日)のメンバー22人が26日発表され、浦和のMF長谷部誠(21)と今季のJリーグ日本人得点王の広島FW佐藤寿人(23)が初めて選出された。今回は欧州組を除く招集で、ドイツ行き切符をかけ、まずは国内組がサバイバル戦に臨む。

 あきらめていたドイツの舞台が、現実味のあるものになった。長谷部は、浦和の練習前のミーティングでブッフバルト監督から初の代表入りを告げられた。代表発表の日であることも知らなかっただけに「初めて聞いた時はびっくりしたけど、うれしいですね」と緊張した様子だった。

 プロ入り2年目の2003年からレギュラーに定着し、翌年にはJのベストイレブンにも選ばれた。力強いドリブルとスルーパスを武器とする中田英寿タイプのボランチは、昨年の第2ステージ優勝にも貢献。だが昨夏に国内組だけで戦った東アジア選手権(韓国)にも招集されなかった。

 「正直、ドイツに関してはないと思っていた」ボランチは日本代表の最激戦区。あきらめの気持ちは強かった。それだけに「今まで呼ばれなくて今回呼ばれたのはなんでだろうという感じなので、(評価された部分は)あまり分からない」というのは正直な気持ちだろう。

 代表歴もU―20(20歳以下)の候補になっただけ。02年のツーロン国際大会に出場したものの、03年世界ユース選手権(U―20)では“補欠”という選出だったため、チーム側は浦和に残す決断をした。「国際経験がないし、そうやって活躍できれば浦和にも恩返しができると思う」浦和で力をつけてきたからこそのコメントだった。

 現実味が出てきたからこそ、残りたいという意欲も出てきた。「ボランチはいい選手がたくさんいるし、海外の選手もたくさんいる。まずは入っている人たちに負けないように。攻撃の部分で特徴を出せればいい」浦和で育ったゲームメーカーが、最初で最後のチャンスをつかみにいく。


スポニチ Sponichi Annex ニュース サッカー
長谷部初代表!W杯見えてきた
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2005/12/27/01.html


 日本協会は26日、来年1月29日から始まる日本代表の宮崎合宿および、2月5日からの米国遠征メンバー22人を発表。国内組のみの編成で、浦和MF長谷部誠(21)、広島FW佐藤寿人(23)の2人が初選出された。また、故障に悩まされ続けた横浜FW久保竜彦(29)が復帰した。

 うれしい知らせは練習前のミーティングで届けられた。ブッフバルト監督から日本代表に選ばれたことを告げられると、長谷部は「びっくりした。本当にうれしい」と甘いマスクをほころばせた。

 ボランチの位置からのダイナミックな展開力と相手DFに飛び込ませない懐の深いドリブルはJリーグでも屈指。2年連続2位の浦和を仕切るゲームメーカーは、昨年はJリーグのベストイレブンナビスコ杯のニューヒーロー賞に選ばれ、今季はオールスターにも選出された。そして、W杯イヤーを前についにチャンスがめぐってきた。

 これまで日の丸とは無縁だった。02年のトゥーロン国際大会ではU―19代表として1試合に途中出場したのみ。「緊張とかで今までは代表には行きたくないと思っていた。サッカーに対して甘さがあった」と振り返る。でも、今は違う。今季開幕直後にDFアルパイが立て続けに退場したことについて堂々と意見を言うなど21歳にして精神的に成長した。「今回の代表は楽しみな気持ちが強い。どん欲な気持ちを出していきたい」と胸を躍らせた。

 川淵キャプテンがこの日「故障した今野の代わり」との事情を明かしたが、MFはさらに中田、中村、小野、稲本、松井と海外組がずらり。「一番下からのスタート」と話すように現状は厳しい。それでも「きょうの発表を聞くまではノーチャンスだと思っていたけど、少しは目が出た」。長谷部は夢舞台への挑戦権を確かに手に入れた。
[ 2005年12月27日付 紙面記事 ]