20060923 清水戦 データ・インタビューetc【浦和レッズ】

J1スコア速報<浦和−清水> : nikkansports.com
http://www6.nikkansports.com/soccer/jleague/score/2006/20060923ursi.html

◇J1公式戦◇23日15時4分◇埼玉スタジアム2002◇48378◇晴れ◇全面良芝、乾燥◇松尾(主)、江角、相葉、高山

浦和(16勝4敗4分)1−0清水(14勝8敗2分)
51% ボール支配率▼ 49%

得点
前半16分【浦和】 (中) 三都主 ↑ (中) 8m ワシントン (右足) → 17号


9 シュート数合計 8
警告 ■マルキーニョス (4) ■チョ・ジェジン (1)



[ J's GOAL ]News & Report
【J1:第24節】浦和 vs 清水:ブッフバルト監督(浦和)記者会見コメント [ J's GOAL ]
http://www.jsgoal.jp/news/00038000/00038372.html


ブッフバルト監督(浦和):

「トップグループ同士の試合ということで、ウチにとっては勝たなければいけない状況だった。清水は今シーズン、非常に調子がよく、固い守備からカウンターというサッカーで勝ち点を積み重ねている。そんな清水を相手に、まずは相手DFを動かしたいと考えていた。攻撃に関しては、単調にならないようにしっかりサイドを突こうと選手に伝え、その通りサイド攻撃から得点を奪うことができた。その後は当然清水も攻撃的に来たが、ウチもカウンターから多くのチャンスを作ることができた。ただそのチャンスを決めることができなかった。終始1点差で、最後まで気の抜けない試合だった。今日、唯一の課題はチャンスで追加点が奪えなかったことだと思う。

後半は相手に押し込まれる場面もあったが、ウチのDFがみな同じ意識を持って戦っていたこともあって、失点をゼロに抑えることができた。また、今日特別に褒めたいと思うのは、マルキーニョスに対してしぶといマーキングを見せてくれた堀之内、ヘディングで常に高いボールを跳ね返し続けてくれた闘莉王、それからこのところ絶好調の坪井、そして山岸の4人。彼らの頑張りを称えたいと思う」

以上





[ J's GOAL ]News & Report
【J1:第24節】浦和 vs 清水:試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]

http://www.jsgoal.jp/news/00038000/00038376.html

田中達也選手(浦和):
「相手が清水ということもあって楽な試合になるとは思っていなかったので、まずは前線からしっかり守備をすることを考えていた。前からの守備など、チームとしてやりたいことはある程度できたと思う。ただ決められるチャンスがありながら、そこを決め切れなかったのは課題。僕がチャンスを活かせずに、リズムが悪くなってしまったというのもあると思う。(8月、9月と試合が多かったが、疲れは?)疲れもないし、コンディションはいい。(リーグも残り10試合だが?)とにかく1試合1試合勝つことだけです」

坪井慶介選手(浦和):
「前半は思っていた通りコンパクトにできた。簡単な試合はひとつもないし、結果には満足している。内容に関しては課題もあるが、悪くなかったですし次はもっとよくしたい」
Q:後半は押し込まれた時間帯もあったが?
「クリアのあとの押し上げをしっかりやるように心掛けた。全員でボールにプレッシャーを掛けることを意識していた」

Q:チャンスがありながら追加点が取れなかったが?
「追加点は取れなかったが、先制点で楽になるとは思っていなかったので、最後まで集中して戦っていた」

山岸範宏選手(浦和):
「苦しかったが、一試合一試合勝っていくことが大事。チームとしても個人としても、常に一段上を目指してステップアップできればと思っている」

Q:日本代表に招集されたことで何か変わったことはあるか?
「まだ代表に加わって間もないですので、何かが変わったということはないと思う。ただ刺激を受けたのは事実。GKもフィールドプレーヤーのひとりとしての役割が求められていることはより意識するようになった。そういう意味でビルドアップの部分などは、さらに努力しなければならないと思っている」

伊東輝悦選手(清水):
前半の最初はスタジアムに呑まれてしまってか、少し自分たちからペースを崩してしまう場面があった。ただ、後半はある程度落ち着いて攻撃ができるようになったと思う。(後半は)相手が下がったというよりも、相手を下がらせることができた。守備についてもある程度対応できたと思うので、敗戦は残念。攻撃では、相手の3バックの横のスペースを突くことを考えていた

以上




エスパルス 試合速報
http://www.s-pulse.co.jp/s-pulse/result/sec24.html

清水エスパルス
長谷川健太 監督
●非常に難しいゲームになることはわかっていたが、選手たちは最後の笛が鳴るまで何とか1点を取って同点に追い付きたいという気持ちを前面に出して必死に戦ってくれた。そしてサポーターの皆さんも熱い応援をしてくれた。そんな中で、勝ち点を静岡に持って帰れないことは残念に思う。

●残念だったのは、立ち上がりから失点するまでの時間帯のプレー。ここ埼玉スタジアム独特の雰囲気に少しのまれた感があり、落ち着きが無い選手が何人かいて試合開始から相手とがっぷり四つで戦うことが難しい状態だった。失点してからやっと顔を殴られて目が覚めたかのようだった。そこからは「やらなければならない」と尻に火がつき気持ちを前面に出して戦えたのでその後の試合展開が白熱したものになった。しかし試合に上手く入れなかった、リズムに乗れなかったことは残念で、その辺りもまだまだ若さがあるように感じた。

●前半は単純にロングボールを放り込むだけになってしまったが、それでは相手の3人のセンターバックが空中戦に強いので崩すのは難しい。そこで後半は、そこからもう一回サイドを崩すという形を作りたい、ということと、もう少しサイドチェンジを使って相手を揺さぶりたい、ということをハーフタイムで話した。そして選手交代をしてアレシャンドレを入れた。彼は上背があって空中戦も強いので、左からのクロスボールに対してゴール前での高さを出したいということと、彼が中央に入ってスルーパスを狙う、という形を作ろうとした。何回かアレシャンドレや枝村が抜け出して一対一になりかけたり、マルキーニョスのシュートのこぼれを枝村が押し込むというような形は作れた。レッズはホームで3失点しかしていない。そういう相手から多くのチャンスを作ることは難しいが、今日はサイドの揺さぶりから良くチャンスを作れたと思う。しかしそこで決め切れなかったことは残念。

●最近はキックオフからパスを繋いでいくことが多いが、今日はロングボールを蹴っていった。スタジアムの雰囲気にのまれ、目に見えないプレッシャーに選手たちが押された部分があってセーフティーにやろうという意識が強くなったのではないかと思う。シビアなゲームにならざるを得なかったし、今日はアウェーなので選手たちはその辺りを十分感じながらプレーした結果かもしれない。しかし後半はその辺りはしっかり修正できたと思う。

●藤本、兵働に代わって入った両サイドは良くやってくれた。選手それぞれの特徴があるので全く同じものを要求することはできないが、キッチリとゲームを作ってくれたし、起点になってチャンスを作ってくれた。満足している。

●9月を勝ち越すことが出来なかったことは非常に残念だが、ポジティブに考えれば強豪相手に勝ち点3を積み上げることが出来た。これは3分けと同じだと思えば前向きに捉えられると思う。ここでキチッと気持ちを切り替えて10月はしっかり戦っていきたい。まだリーグ戦はあと10試合ある。これから一試合ずつ足元を見つめて戦い、一つずつ順位を上げて再びチャンスを狙っていきたい。



湯浅健二の「J」ワンポイント
第24節(2006年9月23日、土曜日)
レッズの強力な守備ブロックというテーマ・・(レッズ対エスパルス、1-0)
http://www.yuasakenji-soccer.com/yuasa/html/midokoro.folder/2006/06_24.html

 この試合では、山田暢久が二列目として先発しました。もちろん私は、組織プレーにも長けた彼が中心になった縦横無尽のポジションチェンジを期待したわけだけれど、この試合では、どうも単発という印象をぬぐえなかった。まあ、ワシントンの決勝ゴールが決まるまでは(前半16分)、両サイドのオーバーラップだけではなく、長谷部や鈴木啓太、またトゥーリオまで、機を見計らって前線に顔を出していたけれどね。特にアレックスは、逆サイドにまで進出していったりしてネ。鈴木啓太山田暢久のご両人には、お疲れ様と言わなければなりません。

 記者会見で、ギド・ブッフヴァルト監督が、そのことについて、このように説明していた。「相手は強いエスパルス・・ツートップ(マルキーニョスチョ・ジェジン)だけではなく、枝村や両サイドなど、優れた攻撃陣を擁する・・そのことが、ウチの中盤選手たちが、そんなに積極的にタテへ抜け出していかなかった背景にある・・トゥーリオにしても同様・・とはいっても、決して私は、彼らに上がるなとは言っていない・・マルキーニョスやチョが1対1の状況から抜け出してきたら確実に大ピンチになる・・そのようなシチュエーションはなるべく避けるように、とは指示をしたけれどネ・・まあ、それ以外は、選手自身が考え、自分たちのなかで調整したということだ・・」。

 いいね。ギドは選手に本当の意味での自由を与えている。その「自由」が機能するのだから、選手も、与えられた自由を、自分主体で「最高の状態で成りたたせるための要素」をしっかりと理解しているということだろうね。そこには本物の(個人事業主たちで構成するプロ集団の)信頼関係があると感じる。