駒場スタジアム、8億円で補強〜さいたま市【浦和レッズ】

改修要望を出し続けてきた陸上競技関係者にとっては、待望の改修となりそう。

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あるプロサッカー関係者は「すでに歴史的役割を終えた会場で、改修する価値があるかどうか疑問」と指摘。

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トラック面 高低差20センチ

 J1リーグ、浦和レッズの本拠地の一つで、老朽化が進む「浦和駒場スタジアム」(収容2万1500人)について、さいたま市が約8億円の地盤補強工事を検討していることが3日、わかった。市は、全面的な補強より工費を3分の2程度まで抑える工法を採用できるめどがついたとしているが、費用対効果を疑問視する声も出ている。

■巨費に異論も

 スタジアムが完成したのは42年前。最近は地表面が波打つなどの劣化が目立ち、昨夏には、ピッチを囲む陸上競技トラック面の高低差が最大で19・5センチあることもわかった。競技環境が維持されていないとして、2002年度には日本陸上競技連盟から公認競技場としての認定も解除。所有する市によると「昔は沼地だった場所で、地盤が緩い」のが原因という。

 市は今年度、改修に重い腰を上げ、当初予算に設計費を計上。実施設計契約を結んだ大宮区の設計コンサルティング会社からは先月、地盤補強の方法として、軟弱地層をすべてセメントで固める「全面改良」と、道路工事などで採用されている「浅層改良・柱状改良」の2案が提示された。

 同社の調査によると、地中には、鍋底を半分にしたような形で固い粘土層があるものの、その上部は厚さ5〜10メートルの軟弱な地層という。全面改良は12億円以上の工費がかかるが、浅層改良・柱状改良は、テーブルのように、軟弱層に何本も突き刺した柱で、厚さ2〜3メートルのセメント板を支える方法。セメント使用量が減る分、費用は3分の2で済むといい、市は「テーブル工法」を採用する意向だ。

 芝の全面張り替えやトラック面の再整備などに約7億円、備品購入にも約1億円かかるため、改修の総工費は16億円を超える見通し。市は来夏着工、11年末完成を目指し、今年12月の市議会定例会に工事計画を提案したいとしている。

 改修要望を出し続けてきた陸上競技関係者にとっては、待望の改修となりそう。しかし、埼玉スタジアムやNACK5スタジアム大宮の完成後、浦和駒場では、かつて収入源だったJリーグ公式戦はほとんど行われていない。あるプロサッカー関係者は「すでに歴史的役割を終えた会場で、改修する価値があるかどうか疑問」と指摘。市議の間からも「巨額の税金を投じるだけの費用対効果があるか、精査する必要がある」との声が上がっている。

(2009年9月4日 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20090903-OYT8T01266.htm