20050528 ナビスコ杯 神戸戦 データ・インタビューetc【浦和レッズ】

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ナビスコ杯A組:浦和 対 神戸 ◇28日16時4分◇さいたま市浦和駒場スタジアム◇16735人◇曇り◇全面良芝、乾燥◇吉田(主)、中込、竹内、扇谷
試合終了
浦和(4勝0敗) 1−0 神戸(0勝4敗)
53% ボール支配率 47%
15 シュート数 12
得点
後半44分【浦和】 (右) 岡野 ↑ (中) 3m エメルソン (ヘッド) → 4号
■エメルソン (1) ■アルパイ (2) 警告 ■佐伯 (1) ■室井 (2) ■ホルビ (1) ■北本 (1)


ヤマザキナビスコカップ:第4節】浦和 vs 神戸:ブッフバルト監督(浦和)記者会見コメント [ J's GOAL ]


ブッフバルト監督(浦和):

「神戸との対戦は今シーズン3回目で、3回とも勝つことが出来ました。非常に幸運だと思うし、結果にも満足しています。今日も試合開始と同時に非常に攻撃的にいき、チャンスも作ることが出来ましたが、残念ながら点を決めることが出来ませんでした。
神戸は非常に守備的にきていて、カウンターを狙うという戦略ができていました。前半、うちがアグレッシブに、コントロールした試合運びが出来たと思うんですけれども、0−0という結果は、神戸にとって非常にポジティブな結果だったと思います。後半に入ってからも、より積極的にゴールを目指していくという指示を出しました。選手交替によって逆に神戸にもチャンスがあったかと思いますが、我々のほうもスペースをうまく活用することが出来てきたと…。その後も、ポストに当たったシュートが2回、アルパイがGKと1対1になったり、あとはエメルソンのヘディング…といった、本当に多くのチャンスがあったにも関わらず、また得点を入れることが出来ませんでした。本当にゴールに蓋がしてあるような、そんな感じだった。そういう状況が続くと、やはり相手のカウンターをくらうという危険性が高くなってきます。85分には神戸のカウンターから非常に危ないピンチを迎えました。そこで、我々も新しい風を送りたいということで選手交替を考えましたが、その後入った岡野。すばらしいコンビネーションを見せてくれました。エメルソンはそこで、彼の持っているゴール前の嗅覚の鋭さを見せることが出来たと思います。ナビスコカップ、4戦4勝という最高の成績で経過しています。Jリーグナビスコカップ…と、5月はとても良い形で終わることが出来たと思います。
ナビスコカップは予選あと2試合ありますが、我々はそれを真摯にとらえて全勝を目指していきたいと思います」


ヤマザキナビスコカップ:第4節】浦和 vs 神戸:試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]

○エメルソン選手(浦和)
「最後まで諦めずにやっていれば、良いことが生まれるのだと思う。
ナビスコカップの予選は、グループでは余裕は出てきたが、1位で終わるようにしたい。目指しているのは優勝なので」

岡野雅行選手(浦和)
「内容はちょっと…と思うところもあるが、結果勝っているので…。修正点はたくさんあるが、勝てば次に繋がる。最後まで何が起こるかわからないので、キッチリと勝って、決勝にいけるようにしたい」

長谷部誠選手(浦和)
Q:得点につながった岡野選手へのパスについて)
「あそこはスペースがあったので、(あのパスコースは)だいたいで…。相手の裏にスペースがあって、岡野さんがあそこに走ってくれていた。岡野さんはいつもそういう事をしてくれるので、信頼している。
今日はチャンスがあったが、決められなかった。行き当たりばったりの攻撃というのもあったし、相手がマンマークで、僕らボランチにもマンマークで結構激しくきたので、あまりゆっくりボールを繋ぐのも出来なかった。2m、3mという小さい動きというのをもっと取り入れて、人がもう少し動かないとボールも動かないと思う。
あまり良くない流れの中、サイドから点が取れたというのは最近なかったので、良かった。今日勝ったのは運という部分が大きいと思うが、でもその運というものを自分たちの勢いに繋げていけば良いと思う。勝ったことに関しては良かったと思う。僕は先発出場して(ナビスコカップ)優勝の経験がないので、是非それを目指したいし、サポーターをあの(決勝の)ピッチに連れて行きたいという気持ちも強くある」

○アルパイ選手(浦和)
「決定的場面はうちのほうが多かった。前節の新潟戦は、パスをよく回すことが出来て良かった。今日はそれがなかったが、チャンスは新潟戦よりも今日のほうが多かった。サポーターを喜ばすこができるようにやっていきたい」

補足
横山拓也
0対0だったので自分が入ったら、点に絡みたいというのがあった。(監督からは)マークの確認とかそういう指示だけ。とりあえずはチームとして、ゴールがほしかったので、ゴールに向かう姿勢は見せたかったし、運動量もなかったので、攻守でチームに貢献しようと思った。試合に出たら結果がほしいという思いはあったので、その点については残念。(次はハンブルガー戦だが)世界を相手にやれるということはうれしいことだし、自分の実力を試したいと思う。

内舘秀樹
何回か危ない場面はあったが、結果としてエメのゴールが決まり、勝ち点3がとれてよかった。後半、DFラインが下がり、バランスが崩れてしまった場面があった。これは試合中に何とか修正しようと思っていた。とにかく勝ててよかった。DF陣としてはゼロという結果も良かった。




ヤマザキナビスコカップ:第4節】浦和 vs 神戸:エメルソンレオン監督(神戸)記者会見コメント [ J's GOAL ]

●エメルソンレオン監督(神戸):

「レッズに対して1−0で負けたのは(5/4のリーグ戦に続いて)2回目です。今日の試合に関しては、点を決めたほうが勝っていたと思っています。私たちも1−0で勝つ可能性というのもありました。後半44分にああいうセンタリング、そして中に我々の選手4人いたわけですが、簡単にヘディングさせてしまったということはあってはならないことです。ただ、DFの選手はしっかりと強くやってくれたと思っています。85分のポストに当たったシュート、そしてそのすぐ後に1点決められてしまったのは信じがたい事実でした。
今後、私たちの攻撃というものを良くしていく必要があるように思う」

Q:具体的には、どう攻撃を良くしていくのか
「まずは良い選手が必要です。そして、両サイドの攻撃参加も大切になってくると思う。ゲームの中で疲れていってそれが出来なくなってくることが何度もある。繰り返しになるが、今日の試合は1−0で勝てた試合でもあったと思う。敗者と勝者の差は非常に少なかった。そして、日本のサッカーにおいてブラジル人の選手が試合を決めることが出来るというのを証明したとも思う。エメルソンがレッズのために良い仕事をした。ただ、試合としては良い試合だったと思っています」


湯浅健二
05ナビスコカップ予選四回戦・・あの劇的な決勝ゴールは刺激的でした・・またハンブルガーSV戦の見所について・・(レッズ対ヴィッセル、1-0)・・(2005年5月28日、土曜日)


 さてレッズのサッカー。ナビスコの前節では、チーム戦術のオプションが広がりつつあると書いたわけですが、この試合でも、その印象は変わりません。まあ、その広がりを維持するためには、たまには山田暢久長谷部誠を二列目のセンターに据えることも必要になってくるでしょうがネ。このゲームでは、たしかに全体的なダイナミズムが減退して足が止まってしまうという緩慢な時間帯もあったけれど、全体的には、うまく組織と個の勝負プレーがバランスしていたとすることができそうです。

 この組織と個のバランスですが、それを「ある壁」を突き破っていくくらい発展させるためのベースファクターとしては、やはり「個人の能力」の方が先行しますかネ。何せ、組織パスプレー(活発な人とボールの動き)を基盤にした攻撃は、イメージさえしっかりと持てればある程度のレベルまでは到達するけれど、もし十分な個のチカラが備わっていない場合、仕掛けの変化を演出するという視点では、どうしても停滞気味になってしまうでしょうからね。その意味でレッズには、十分に個で打開していくチカラが備わっているし、ギド・ブッフヴァルト監督も組織プレーと個人勝負プレーの両方をしっかりと見つめていることで、レベルを超えて発展していけるだけのキャパシティーには、どのチームよりも高いモノがある・・?! わたしはそう信じていますよ。だからこそ、その発展プロセスを心の底から楽しめるというわけです。