今日の各紙 7/13【浦和レッズ】

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「エメル丼」は残留!エメルソン移籍後のレッズ応援弁当


 エメルソンは去っても、エメル丼=写真=は販売します!! 大手コンビニ「ファミリーマート」は12日、J1浦和の応援弁当『エメル丼』を当初の予定通り23日まで継続販売することを決めた。エメルソンは11日にカタールリーグ、アルサドへの移籍が決まったが、好評の弁当は本人不在のまま販売される。また、エメルソンに代わる新外国人候補の元クロアチア代表FWトミー・マリッチ(32)=ウォルフスブルク=が12日、電撃来日。エメルソンとは対照的に浦和に忠義を尽くすことを誓った。

 姿はなくても、名は残る。浦和のエースFWエメルソンの名前をもじった『エメル丼』を販売するファミリーマートは、エメルソン移籍決定を受け、この日浦和の担当者と協議。当初予定していた23日まで、販売を継続することを決めた。

 「(移籍は)痛いことは痛いですね。契約していた3週間を満了するまで販売することを確認しましたが…」。想定外の事態にファミリーマート川口エリアの佐藤貴広スーパーバイザーも頭を抱えるしかなかった。

 オムライスとナポリタンが入って定価490円の『エメル丼』は今月2日、埼玉県内で限定販売を開始してから大好評。弁当の週間売り上げランクでも1位になり、ホームの試合会場でも2試合で3000食が完売した。エメルソンの移籍が決まって即消滅というわけにはいかない。

 「非常に売れ行きがよかっただけに、サポーターの反応は心配です」と佐藤氏。再来日しないまま移籍するエメルソン本人が、見ることも食べることもなかった“幻の弁当”は、異彩を放って?23日まで店頭、ホームの試合会場で販売される。

★エメ後継者に名乗り!元クロアチア代表の侍、マリッチ

 髪の毛をちょんまげのように結んだサムライが、突然ピッチにはせ参じた。前日11日のエメルソンの移籍発表からわずか24時間後。ドイツから約1万キロの道のりを疾風のごとく駆け抜け、マリッチはやってきた=写真。

 「疲れはあるが、3年前の(日韓)W杯にけがで出られなくて、日本に来てみたかったんだ」

 「いざ鎌倉」ならぬ「いざ浦和」。ブッフバルト監督がドイツにいるマリッチに来日するよう電話したのが前日11日の午後6時。すぐさまフランクフルトの空港から飛び立ち、成田空港到着がこの日の午前8時。午後4時からの練習では“侍オーバーヘッド”を決めるなど、シュート練習で18本中7本を決め、猛アピールした。

 遅刻魔エメルソンと段違いの忠義心。15日までのテストで採用が決まるが「闘争心がすごい。候補の中で1番手だ」とブッフバルト監督も心打たれた様子だ。侍魂マリッチが浦和を救う。

★トミー・マリッチ
 1973年1月28日、ドイツ生まれの32歳。国籍はクロアチアブンデスリーガカールスルーエでプロデビューし、現在ウォルフスブルクに在籍し昨季はボルシアMGにレンタル移籍、11試合出場1得点。ブンデスリーガ通算96試合32得点。クロアチア代表では9試合2得点をあげた。1メートル81、78キロ。





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エメ代役は“優等生”マリッチ


 エメルソンを放出した浦和が早速、次の手を打った。12日、ブンデスリーガで96試合32得点を記録した元クロアチア代表のボルフスブルクのFWトミー・マリッチ(32)が練習に参加し、テストした。マリッチが練習参加の指示を受けたのはエメルソンがアルサードと契約した10日。翌11日にはドイツを出発し、この日朝8時に成田に到着、午後3時半の練習に参加した。遅刻常習の前エースとは違って意欲的でまじめ。昨季は故障がちでボルシアMGに期限付き移籍するなど11試合1点に終わったが、「今度は日本で頑張りたい」と語った。ドイツ育ちのクロアチア人FWをブッフバルト監督は以前から知っており、自ら練習参加を要請。「獲得候補の一番手。私が知っている通りのプレーができれば」と語った。マリッチは15日まで練習に参加し、14日には東洋大との練習試合に出場する。

 ≪エメ 罰金&年俸カットも≫Jリーグの実行委員会に出席した浦和の犬飼社長はアルサードに移籍したエメルソンについて、「罰金はもちろん、年俸のこともやる」とJリーグ規約上限の罰金(エメルソンの場合は830万円)に加えて、残りのシーズン分の年俸をカットする意向を示した。エメルソンがカタールへの移籍を選択したことについては「一族何人も養うためにお金が必要だったのだろう」と語った。
[ 2005年07月13日付 紙面記事 ]


エメルソンの後継者は“サムライ”
浦和新助っ人マリッチ電撃来日練習参加


 昨年のJ1得点王の穴は、ちょんまげ頭の“サムライ”が埋める。FWエメルソン(23)がカタール・リーグに移籍することが決まった浦和に、新たな外国人選手が現れた。元クロアチア代表FWトミスラフ・マリッチ(32)=ヴォルフスブルク=が12日、ドイツから電撃来日。来日7時間後には早くも浦和の午後練習にはせ参じた。長髪を後ろで束ねたその風貌(ふうぼう)は、武士そのもの。新ストライカー獲得で、浦和が再び巻き返しを図る。


 浦和の新外国人マリッチは来日後すぐに練習に参加した(カメラ・二川 雅年) 切れ長の黒い瞳。後ろ髪を束ねたちょんまげ。「日本には興味があった。サムライのことは知っている」というマリッチの風貌は、まさに武士そのものだ。ギド・ブッフバルト監督とは所属の古巣、シュツットガルト・キッカーズでプレー経験もある旧知の仲。欧州3クラブからもオファーがあったものの、エメルソン移籍決定とほぼ同時期の10日、指揮官から練習参加の依頼を受け「11時間のフライトで今朝日本に着いた。すぐ練習だったけど、問題ない」と遅刻癖がたびたび問題化したエメルソンとは対照的なまじめさも見せた。

 この日の攻撃練習でも、オーバーヘッドなど18本中7本のシュートをたたき込んだ。ブンデスリーガ96試合で32得点、クロアチア代表では通算9試合出場で2得点の実績を誇る。昨季はたび重なる負傷で出場機会を失ったが「典型的なストライカー。昔のプレーが見られればいい。(2、3人の候補の中で)一番前(の有力候補)」と監督は期待する。

 今回はテスト参加の扱いで、15日にいったんドイツに戻る予定。14日に行われる浦和サテライトと東洋大との練習試合で適性を見極めることになるが、「動きはいい。監督次第で今回で仮契約となる」と中村修三強化部長。新司令塔ポンテはヴォルフスブルク時代の同僚で、記者会見ではポンテが通訳を代行するなど、連係も完ぺき。「赤いサムライ」が走る鹿島を追いかけ、逆転リーグ制覇を目指す浦和の切り札となる。(石倉 勇)

 ◆トミスラフ・マリッチ 1973年1月28日、ドイツ・ヘイブロン生まれ。32歳。元クロアチア代表。ドイツのブンデスリーガシュツットガルト・キッカーズ、カールスルーエなどに在籍し、2000年からヴォルフスブルクでプレー。01〜02シーズンには12ゴールを挙げた。04年はボルシアMGにレンタル移籍し、昨季ヴォルフスブルクに復帰。182センチ、78キロ。愛称トミー。

◆エメル丼続行

 ファミリーマートは12日、埼玉県内の約340店で扱っている期間限定の浦和レッズ応援弁当「エメル丼」(490円)を、エメルソンのカタール移籍後も販売することを明らかにした。

 エメル丼はオムライスの上にウインナーでVサインをかたどった。2日から25日まで販売している。埼玉スタジアムでのレッズの試合時には会場で毎回3000食を完売する人気という。




浦和FW永井「尻に火」 正位置死守だ - nikkansports.com > サッカーニュース


浦和FW永井「尻に火」 正位置死守だ

 浦和FW永井雄一郎(26)が、7月の残り3試合でポジションを死守する。今日13日の柏戦は4試合連続のFWとしての出場が濃厚。今季初めは、エメ−タツ(田中)コンビにFWの座を譲り、トップ下でのプレーが続いた。エメルソンの退団で、本来の位置でのプレーが保証されていたが、12日の練習に新外国人FW候補の元クロアチア代表トミー・マリッチ(32)がテスト生としてチーム練習に合流した。しかも初日から居残り練習までする優等生ぶりで、永井もうかうかしていられない。

 「エメがいなくなって残った選手としては、今のメンバーだけで十分やれるという自信がある。柏戦ではそれを証明したい」。新外国人選手の登録できる8月12日までにリーグ戦3試合が残っている。今季3得点中、FW出場では1点しか決めていないだけに、どうしても好結果が欲しいところだ。

 しかも浦和は、攻撃的MFロブソン・ポンチとも契約間近。今季、負傷以外では全試合に出場している永井だが、今後は状況が変わってくる。FW争いに負けた場合、トップ下で出場できる保証がなくなる。「結局は自分のためになるけど、大宮戦では負けているし、チームのためにも柏戦は絶対に落とせない」。永井が、エメルソンの抜けた穴を埋め、新外国人との正位置争いをリードする。【盧載鎭】

[2005/7/13/10:01 紙面から]