今日の各紙 7/30【浦和レッズ】

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浦和 16歳“マラドーナ2世”とプロ契約


 浦和が16歳の天才少年とプロ契約を結ぶことが29日、明らかになった。アルゼンチンとスペインの2つの国籍を持つ攻撃的MFセルヒオ・エスクデロ(登録名エスクデロ=浦和ユース)で、就労ビザの取得が見込まれる8月中に契約を結ぶ。エスクデロは将来の日本国籍取得を目指しており、08年北京五輪、10年南アフリカW杯では日本代表の司令塔やストライカーとして期待が高まる。

 契約を決めた浦和の中村修三強化本部チーフマネジャー(46)はエスクデロについて「得点能力が非常に高く、パスも出せる。司令塔としてもFWとしてもいける。特長はドリブル。ゴリゴリ行くところはマラドーナに似ている」と絶賛した。

 現在はMF登録だが、カタールアル・サードに移籍したFWエメルソンの穴を埋める存在としても期待は大きい。就労ビザの取得が8月15日頃になる見込みで、取得後に正式契約を交わす。

 エスクデロはスペイン生まれ。92年に浦和に所属した父セルヒオ・エスクデロ氏とともに来日。一度、アルゼンチンに戻ったが、日本での生活は9年に及ぶため日本語も流ちょう。日本で開催された79年世界ユース選手権で、マラドーナとともに3トップの一角を担って優勝したFWオズバルド・エスクデロ氏は伯父にあたるという縁もあり「マラドーナが好き」という。

 アルゼンチン在住時にはトヨタ杯に出たこともある名門ベレス・サルスフィエルドに所属。13歳でU―15アルゼンチン代表候補にも選ばれており、まさに“日本育ちのマラドーナ2世”だ。

 5月21日にはナビスコ杯新潟戦で後半途中からプレーし、東京V森本に次ぐ年少記録を作った。将来は「日本代表になりたい。五輪もW杯も出たい」との夢をかなえるために、日本国籍取得の意向を持つ。既に君が代も完ぺき。2010年W杯南アフリカ大会のエースと期待される男が、浦和から栄光の歴史を刻む。


サッカー報知
マンU、浦和戦へ軽めの調整


マンU、浦和戦へ軽めの調整
 日本ツアーで来日中の英国プレミアリーグの名門マンチェスターUが29日、30日に行われるJ1浦和との「ボーダフォンカップ2005」に向け、さいたまスタジアムで公開練習と記者会見を行った。猛暑の影響もあり主力選手たちは、ランニングなど軽めの調整で切り上げた。

 英代表FWアラン・スミス(24)は「アジアツアーは長旅で試合は厳しいが、シーズンに向けてコンディションを整えたい」と会見で話した。28日の鹿島戦では時差ボケの影響もあり1―2で敗れる波乱もあったが、浦和にはすっきり勝って、3季ぶりのリーグ制覇へ弾みをつけたいところだ。

 また、マンUサッカースクール主催の「World Skills Final」(11月、マンチェスター)への参加権をかけた選考会「ナイキ サマー チャレンジ05」が開かれ、東福岡高3年のMF江口孝一ら3選手が選ばれた。


日本ツアー集客数はレアルよりマンU - nikkansports.com > サッカーニュース

 集客ランキング1位はマンチェスターUだ。Jクラブ対欧州クラブの国際親善試合は今日30日も、4試合が行われる。浦和−マンチェスターU(埼玉)はチケットが完売し、6万人も見込める。マンチェスターUは4万197人を動員した鹿島戦と合わせ、2試合10万人の数字が見えた。6月のポストシーズン(シーズン後)に11万人を集めたバルセロナには及ばないが、プレシーズン(開幕前)として来日した欧州6クラブの中で最高の集客となることが確実になった。

 一方で、昨年まで常に満員だったMFベッカムの所属するRマドリードが大きく集客を落とすなど、ツアー人気に陰りが見え始めている。日本協会の川淵キャプテンは「ファンはよく分かっている。内容が伴わなければ自然淘汰(とうた)されていくだろう」と予測した。

 28日には各地で欧州クラブのツアーについて反応があった。当事者のベッカムはRマドリード公式サイトで「ツアーは重要だけど肉体的に厳しく、調整の難しい日々を送っている」と吐露した。国際サッカー連盟のリンシ事務局長も「ツアーがアジアサッカーの底上げにつながっているとは考えにくい」と話した。

 モチベーションの違いも歴然としている。Rマドリードのパフォーマンスの低さには「我々にとってのプレシーズンはツアーが終わってからだ」とルシェンブルゴ監督自ら開き直る。東京に快勝したバイエルンは「5日にリーグが開幕するから重要な試合」(ルンメニゲ会長)と真剣にプレーしたが、集客はイマイチだった。

 来季はW杯イヤー。オフが短くなるため、ただでさえツアーは難しい。土曜日開催となる今日30日の4試合の集客率は、来季以降のジャパンツアー存続の目安になりそうだ。