今日の各紙 20051017【浦和レッズ】

SANSPO.COM−サッカー
http://www.sanspo.com/soccer/top/st200510/st2005101703.html
田中達、全治5、6カ月…HPで「誹謗、中傷しないで」


 15日の柏戦(駒場)で右脚を骨折した浦和FW田中達也(22)が16日、浦和の公式HPを通じて「柏レイソルと土屋選手への誹謗、中傷はおやめください」などのコメントを掲載した。負傷原因となるタックルをした柏DF土屋征夫(31)への気遣いのため。クラブ側はこの日、田中の負傷状況について「右足関節脱臼骨折」により全治5−6カ月と発表した。

 今季絶望の大けがを負いながらも、田中達は病院のベッドで相手選手の気持ちを思いやった。

 『浦和レッズ、そして田中達也を応援してくださるファン・サポーターの皆様へ』と題したメッセージには、けがの状況説明などに加えて「土屋選手への誹謗、中傷はおやめくださいますよう合わせてお願い致します。アクシデントは付き物だと私も十分理解しています。それが、今一番の気がかりとなっています」などと書かれていた。

 関係者によると、田中達は15日深夜、入院先の埼玉県内の病院で、ファンサイト掲示板などに土屋に対する誹謗、中傷が書き込まれているのを知って心を痛めたという。足に激痛が残る中、スタッフに電話してメッセージ掲載をお願いした。

 クラブはこの日、診断を「右足関節脱臼骨折」で全治5−6カ月と発表した。当初は右脚腓骨骨折と発表したが、脱臼を伴い、じん帯も損傷していたことが分かった。仁賀チームドクターは「何らかの材料を使って骨をつける手術をする。(じん帯損傷は)脱臼を治して足首を元に戻せば自然に治る」と説明。腫れがひき次第、今週中にも手術を行う予定だ。

 来季のJリーグ開幕は絶望。その後にも影響が出るのは必至だが、田中達は夢のW杯出場のため早期復帰を目指す。

(近藤安弘)


サッカー報知WEB
達也全治5〜6か月
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/soccer/oct/o20051016_30.htm


右足関節脱臼骨折
 15日の柏戦で右足首を負傷した浦和の日本代表FW田中達也(22)が、右足関節脱臼骨折で全治5〜6か月であることが16日、明らかになった。

 浦和の仁賀定雄チームドクター(48)が明らかにしたもので、試合直後はひ骨骨折と発表されたが、「脱臼を伴う骨折。骨折部分は何らかの材料を使って手術して戻す。大まかな脱臼は昨日、整復している。正しい手術をしなければじん帯は治らない」と補足説明した。田中は現在、埼玉県内の病院に入院中。現在損傷しているじん帯や筋繊維の影響で患部が腫れており、腫れが収まり次第、今週中にも手術を行う予定だ。

 7―0で大勝した16日の柏戦で後半13分、土屋征夫(31)に背後からの両足タックルを受け重傷を負った。今回の診断結果で今季復帰の望みは絶たれ、来季J開幕、ドイツW杯にも影響が出る可能性がある。

 そんな中でも田中は16日夜、病院からチームスタッフに電話をかけ、右足の痛み以上にインターネット上などで土屋がレッズサポーターから激しい攻撃を受けていることに心を痛めた。柏側にも苦情が殺到。このため、「柏レイソルと土屋選手への誹謗(ひぼう)中傷はおやめくださいますよう合わせてお願い致します」と異例のメッセージを浦和HP上で公開。同僚も奮起。「彼の分までやらなければいけないことは、みんな分かっている」とMF長谷部誠は燃えていた。(石倉 勇)

◆柏が当事者・土屋に取材禁止

 浦和戦(15日、駒場)で0―7の大敗を喫した柏は16日、ランニングなどで調整。敗北のショックはぬぐいきれず、選手は言葉少なだった。特に相手FW田中達の背後から滑り込み、右足首脱臼骨折の重傷を招いてしまったDF土屋は「一晩泣いていた。寝ていない」(ラモス・コーチ)。練習には現れたものの、クラブの意向で取材が禁じられるほどだった。

 早野宏史監督(49)は「もう忘れて、次を考えるしかない」と先を見据えたが、次節の川崎戦(23日、等々力)は15日に退場処分となった主将MF明神、副主将DF波戸が出場停止。「2人がいないトレーニングはほとんどなかった」と言うように、精神的支柱を欠く不安は大きい。

 そんな中、ラモス・コーチだけは「昨日はしようがないヨ! みんな頑張った。土屋も事故だった」とまくし立てた。気候に反する熱さだった。(佐藤 奈央)




スポニチ Sponichi Annex ニュース サッカー
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2005/10/17/03.html
達也気丈…土屋さん気にしないで


 15日の柏戦で右腓(ひ)骨骨折とされた浦和FW田中達也(22)は精密検査の結果「右足関節脱臼骨折」と診断された。患部の腫れが引くのを待って今週中に手術を行うが、全治まで5〜6カ月かかる見通し。重傷にもかかわらず相手選手への気遣いも忘れておらず、長期の治療とリハビリに前向きに取り組む姿勢をのぞかせた。

 右足首から先が90度以上外側に向くという田中達の衝撃的な負傷。やはり手術は避けられなかった。柏戦直後はまず腓骨の骨折が確認されたが、その後の検査の結果、足首の脱臼とそれに伴うじん帯の損傷も判明。浦和の仁賀定雄チームドクターは「骨折した場所を何らかの材料を使って手術し、脱臼の方を元の形に整復する」と手術の内容を説明した。損傷したじん帯については骨が治癒し、脱臼した足首も正しい状態になれば「自然に治る」と語った。全治については現時点で「5、6カ月の見通し」で、来年3月の新シーズン開幕には厳しい状況となった。

 それでも田中達は気丈だった。前夜、埼玉県内の病院に入院。浦和のファンサイトなどでタックルをしてきた柏DF土屋が非難の的になっていると知ると、病床から関係者を通じて「気にしないでください」と伝言。この日の浦和の公式サイトでも「我々(われわれ)プロサッカー選手は常に全力でプレーし、みなさまに最高のプレーをお見せすることに努めています。その上でのアクシデントは付きものだと十分理解しています」というメッセージを残した。そして「一番の気がかり」として「土屋選手への誹謗(ひぼう)中傷はおやめください」と訴えた。

 逆転優勝へ重要なシーズン終盤のプレーはかなわなくなった。しかし、一夜明けて復帰へのシナリオも見えてきた。田中達は「必ずピッチに戻ります」と前を向いた。


サッカー報知WEB
G大阪アラウージョ去就10月中に決着
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/soccer/oct/o20051016_40.htm


 G大阪の元ブラジル代表FWアラウージョ(28)が、来季の去就を今月中に決めることを16日、明らかにした。9月上旬にブラジル・クルゼイロが獲得を公式ホームページ上で勝手に発表したのをはじめ、サントスやサンパウロも調査を開始。この日、「いろんなクラブと話をしているけど、決まっていない」とした上で、「今月末には決めます」と、きっぱり宣言した。

 情勢は微妙だ。関係者は、「奥さん(アンドレーザ夫人)が帰りたがっているみたい」と、明かした。G大阪も家庭問題なら帰国もやむを得ないという立場だ。

 万が一に備え、元ブラジル代表FWアモローゾ(31)をリストアップ。同じく獲得を目指していた浦和の撤退が濃厚なため、“一本釣り”が可能になった。

 山本浩靖強化部長(47)は、「こっちの提示はして、話は代理人を入れて何回もしている。言えるのは、本人はガンバでやりたいという気持ちがある」と、強調。年俸は約1億4000万円(推定)を提示していると見られる。

 去就を決める前、最後のホームゲーム大分戦(22日、万博)で、アラウージョは愛妻と、長男のイスラエル君(6か月)を、初めて招待。活躍する姿を見せれば、妻の心が動くかもしれない。