ヴェルディ戦 データ・インタビューetc 20051120【浦和レッズ】

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20日14時4分◇埼玉スタジアム2002◇43636◇晴れ◇全面良芝、乾燥◇松尾(主)、手塚、河合、前之園
浦和 (15勝8敗8分) 4 − 1 東京V (5勝15敗11分)
49% ボール支配率▼ 51%
15 シュート数 15
前半14分【浦和】 (中) 岡野 … (中) 5m ポンテ (右足) … 6号
後半25分【東京V】 (中) 柳沢 ↑ (中) 10m 小林慶 (右足) ↑ 1号
後半34分【浦和】 (中) ポンテ ↑ (中) 11m マリッチ (右足) → 7号
後半42分【浦和】 (中) 山田 … (中) 15m ポンテ (右足) ↑ 7号
後半44分【浦和】 PK直接 11m 闘莉王 (右足) … 9号

警告
■鈴木 (1) ■山田 (2)

■小林大 (1) ■平本 () ■相馬 (1) ■林 () ■平本 () ■林 ()
■平本( 後半43分警告2枚目)
■林( 後半44分警告2枚目)


【J1:第31節】浦和 vs 東京Vブッフバルト監督(浦和)記者会見コメント [ J's GOAL ]
http://www.jsgoal.jp/club/2005-11/00026371.html


ブッフバルト監督(浦和):

 「敗戦の次の試合、勝つことは非常に必要なことで、いつまでも引きずらないことが大事だと思っています。ということで今日は最初から前から攻撃的にいこうと伝えました。いい形で試合に入ることができ、我々が本来持っていたホームでの強さが前半は発揮できていたと思います。非常に多くのチャンスがありながら残念ながら1点しか決めることができませんでした。

 後半もとにかく下がって守るのではなく2点目を取りにいこうと送り出したんですが、最初はゲームを作っていけたのですが、本当に理由が見つけられないくらいの理由でいきなりゲームの流れを引っくり返されてしまって、1−1と、これは妥当な点だと思いますが、追い付かれました。

 当然同点に追い付かれたわけですから、更に攻撃的にいかなくてはということで横山を入れ、それで2トップという形にしました。そのあとポンテのすばらしい個人技とマリッチの個人技、粘りでまた得点を入れることができました。2点目のあとはしっかり流れを引き寄せて3点目は見事なポンテの個人技で、点が入りました。そのあとPKで4点目が入ったんですけど、この勝利は妥当な線だと思いますが得点差については高かったかなと思います。4得点もできたことで満足できないはずはないし、特に今日は出場停止の選手、ケガで出れなかった選手、田中、長谷部、永井がいないなか、出た選手が素晴らしいプレーを見せてくれたということで、全員に満足してるし褒め讃えたいと思っております」

――1シーズン制になりいろいろあったが今年の流れについてどう思うか?

 「1シーズンをひとつのチームがホームアンドアウェイで戦ってこれで優勝を争うというのは全世界で当たり前になっていますけれども早くこうなってくれないかなと前から思っていました。カップ戦ではないのですから1試合2試合で決めるのではなく、リーグ戦というのは長いリーグを戦って最後に勝ち点の多いチームがリーグのチャンピオンというのはあまりにも当たり前のことだと思っています。長いシーズンですので、あと3試合ありますけど、4チーム5チームが優勝争いをする混戦になるというのは世界でもよくあることです。当たり前だと思います。

 もちろん例外的にどこかががズバ抜けるという年もあるでしょう。
 ただ本来リーグというのはこういうものだと思っています。もちろんチャンピオンだけでなく2部降格も混戦になっているというのがサッカーの楽しさ、憧れるところだと思います。おっしゃる通り今年は一時期鹿島が独走し、そのあとガンバが独走していたところが今になったら残り3試合しかないのに4チームが優勝する可能性がある。1シーズン制にする前に、専門家の方々が1リーグ制にするとつまらなくなるという批判もあったと聞いているがそんなことはないと思う。これが世界のサッカーの通常だと思っています」

以上




【J1:第31節】浦和 vs 東京V:試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
http://www.jsgoal.jp/club/2005-11/00026370.html


●ポンテ選手(浦和):

 「同点に追い付かれて、うちも東京Vも勝たなくてはいけない試合だったので我々は攻撃的にいった。難しい試合だった90分、あきらめず同じ気持ちでできた」
――ヴェルディの印象は?
 「常に上でやっているチームだと聞いている。他チームと比べてもヴェルディはいいと思う。ただこういう状況になると緊張もあるし思い通りにいかない。(ポンテのプロキャリアスタート時の監督でもある)東京Vのバドン監督は一緒にやったこともあるし能力もある人。ただ、それだけじゃなくて運もないといけないし、シーズン途中から来ているが途中からでは仕事もしにくいと思う」
――得点シーンについて。
 「先制点は99パーセント岡野のゴール。いいパスがきたのでやることはゴールに入れるだけだった。難しい仕事は全部岡野がやってくれた。3点目はGKが前に出るのが見えた。ボールのスピードもよかった」

 首位と4点差だが、相手は意識せず、集中していいサッカーをしたい。
 (負傷した箇所は)きのう、注射を打って痛みがとれた。しかし、これからドクターに診てもらわなければいけない。東京Vは落ちるようなチームではないと思う。優勝したことも知っている。しかし、このような状況になると、緊張してしまうのか、なかなかうまくいかないのかもしれない。

マリッチ選手(浦和):

 「試合前に考えたことは、確かに前節ガンバに負けてがっかりはしたが振り返ると90分通して自分達はいいプレーが出来ていたということ。ひとつでも勝って勝ち点を積んでいくしかない。
 1点目の岡野へ出したパスは実際あの時は岡野もポンテも見えていた。岡野が右にいてポンテが前に行って、二人の動きがよかった。練習で監督が言っていた動きなのでできてよかった。コンビネーションがよかった」

 今日の結果は妥当なものだった。前半、欲を言えば、もう1点欲しかった。岡野の素晴らしいパスだった。とてもいいものだったが、得点には結びつかなかった。(2点目は)私は素早くGKの動きを見て判断した。相手GKは余り把握していなかったようだった。角度はなかったが枠を捉えることだけ考えた。

山田暢久
前半は僕とトミー(マリッチ)とロビー(ポンテ)と、ライン気味になっていたので、後半はバランスよくやろうと話し合っていた。中盤は真ん中が開いてしまって狙われているので、そこを抑えられるようにと。追いつかれてからはボールの取られ方も悪かった。失点をしてからは、とにかく流れが悪かったかなと思った。(優勝ということは)あまり気にしないようにしたい。(連戦も)しっかりと乗り切れればいいと思う。とにかく全部勝つことが大事。

闘莉王
 前半はいい形でできたが、後半は流れが悪くなり、失点してしまった。でも、勝てたのは自分たちのサッカーができたからだと思う。前半で試合が決められれば良かったが、ポンテ、マリッチが決めてくれてよかった。上を見る余裕はない。次のジェフ戦しかみていない。やることをやるだけ。勝つしかない。

坪井慶介
 失点はあったが、良いリズムも取り戻せ、落ち着いてできた。非常にキツイ相手だった。球際も厳しかった。残り試合は無失点で終わりたい。

堀之内聖
 ピンチになっても皆でよく耐えた。一回は流れが悪くなって同点にされたが、何とか踏ん張った。あの時はとにかくずっと攻められていたイメージ。ボールが回らなくなったし、うまくキープできずに、相手のプレスにもあって、ボールがずっと向こうにあった感じ。 (首位と勝ち点差が縮まったが)上にはまだ3チームあるし、気にしてもしようがない。次はすぐに試合があるので、そこに向けてしっかりと体調を整えたい。

酒井友之
 相手に攻め込まれてしまった。中盤のミスからカウンターを食らった。ミスがなければもっとよかった。試合前にも可能性があるし、諦めてはいけない、そんな話があった。上もこけてくれたので、次も集中して今日のような試合を続けたい。

≪アレックス≫
 優勝のことは考えていない。そうやって考えないといい結果につながる。次の試合のことだけを考えていけばいい。いつも優勝のことを考えてしまって、それで負けていたから。次のことだけを考える。まだ勝ち点は4差ある。勝っても優勝するわけではない。勝ち点3をとって、それで結果を見ればいいこと。とりあえず、ジェフとも厳しい試合になると思う。優勝よりも次のことを考える。(PKは)普通は僕が蹴るんですけど。自分よりもチームのことだし、勝っていたのであきらめて譲った(笑)。

岡野雅行
 初スタメンで飛ばしてゆこうと思った。得点はできなかったけど、アシストができた。前半15分まで良かったけど、点を取ってから流れが悪くなった。相手のプレスも厳しく気持ちで負けないように声を掛け合った。勝っていけば、何が起こるかわからないので、勝ち続けたい、他力本願ですけど…。

横山拓也
 出場する時は、エンゲルスコーチからはポジションの確認だけあった。ベンチでは裏に流れる動きをして、起点になろうと心がけたが、まだまだ足りない部分があると思う。



【J1:第31節】浦和 vs 東京V:バドン監督(東京V)記者会見コメント [ J's GOAL ]
http://www.jsgoal.jp/club/2005-11/00026372.html


●バドン監督(東京V):

「試合の内容を考えれば4−1の大差の内容ではなかったと思います。追いついたあと逆転するチャンスが2回ありました。
一番押し込んでいる時間帯で2失点目を喫してしまいました。それでもチームはあきらめず、2−2のチャンスもあったと思います。しかしそのあとポンテの天才的な美しいゴールが決まり試合が決まってしまったと思います。内容を考えると4−1という結果は重すぎる結果だと思います。」

――後半のベンチワークについて。あまり動かなかったのはなぜ?
「林がケガから戻ってきた状態、戸田も長い間プレーしてなくて戻ってきたところ、そして小林慶行も90分もたないかもと言われていました。さらにワシントンも少し足に痛みがありましたから、状態がわからないままスタートすることになりました。彼ら以外のところでケガがでるとは思ってませんでしたが小林大悟がそうなってしまいました。スタートから90分もつかわからない選手がたくさんいて、彼らを見守っていたのであまり交代をしませんでした」

ヴェルディオフィシャルから補足)4失点目はレフリーが少し混乱していました。相手の強いボールが林の腕に当たり、カードが出て退場になってしまいました。
http://www.verdy.co.jp/news/hottopics/?cmd=DispNews&news_id=188


湯浅健二の「J」ワンポイント
2005年Jリーグの各ラウンドレビュー
第31節(2005年11月20日、日曜日)
脅威と機会は表裏一体・・(レッズ対ヴェルディ、4-1)
http://www.yuasakenji-soccer.com/yuasa/html/midokoro.folder/2005/05_31.html


(一部抜粋)

 この試合については、短く、短く、まとめることにします。まず何といっても、ゲーム立ち上がり早々にレッズが作り出した決定的チャンスから・・。右サイド岡野からの素晴らしいクロスボールが、ピタリとマリッチ(でしたよネ!?)に合わせられたシーン。オフサイドという判定だったけれど、それは、チーム全体に、チャンスの芽という視点で明確なイメージを与えるに十分なパワーを備えたモノでした。

 この試合では、仕掛けのメインキャストである長谷部と永井が出場停止です。まあ、だからこそ、(前述したように)自由でフッ切れた(新しいタイプの!?)仕掛けが出てきたとも言える!? 仕掛けプロセスのイメージが、長谷部と永井がいないことで制限されるのではなく、逆に解放され、だからこそ、右サイドの岡野という、相手にとってあまり馴染みのないカードが威力を発揮したと思っている湯浅なのですよ。もちろん、その「解放」の背景には、例によって、ギド・ブッフヴァルト監督の攻撃的なリーディング姿勢があることは言うまでもありません。誰でも、チャンスがある者は「攻めに参加」しなければならない・・その攻撃的でダイナミックなサッカーを支えるのが、一人の例外もないホンモノの守備意識だ・・。

(以下続く)

 んーそんなに短くまとまってないような気もするが湯浅さん・・・w