20051127 ジュビロ戦データ・インタビューetc【浦和レッズ】

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◇26日15時3分◇埼玉スタジアム2002◇54883◇曇り◇全面良芝、乾燥◇上川(主)、廣嶋 禎数、石沢、高山

浦和 (16勝9敗8分) 1−0 磐田 (13勝11敗9分)
52% ボール支配率▼ 48%
18 シュート数合計 7

後半34分【浦和】O・G

警告
マリッチ (3) ■長谷部 (1)
■服部 (2) ■中山 (3) ■金 (1) ■福西( 後半27分即退場)


【J1:第33節】浦和 vs 磐田:ブッフバルト監督(浦和)記者会見コメント [ J's GOAL ]
http://www.jsgoal.jp/club/2005-11/00026749.html


ブッフバルト監督(浦和):

「前回のアンラッキーな千葉戦から3日後。早く忘れられたと思う。今日は大事な試合。しっかり飛ばしていた。ホーム最終戦で、大切なサポーターの前でやろうと言った。ジュビロも強い相手。今日も点を取りに来て見ていてワクワクする試合だったんじゃないかと思う。

 試合は福西の退場で決まった。あの後プレスをかけるようにできた。オウンゴールという形での得点でしたが、あれを導き出したところもあった。チーム、選手の全員を褒めたいと思う。連戦の最後。長いシーズンの2つ前になったが、本当に勝つんだという気持ちを出してくれた。ケガ人が多かった中でやってくれた。頭が下がります。

 あと、質問が出ると思うが、先に言います。最終節を残して5チームに優勝の可能性が残っている。レッズもその1チーム。とにかく集中して、次の新潟戦に向かうということ。後は結果を待つのみ。神のみぞ知る、という事です」

Q.フィニッシュまではいいんですが、ゴールを脅かすシュートが少ない。その原因は?

「基本的なことなんですが、1試合に二桁のシュートを打つ。たとえば13本程度でしたらレッズでは少ないかも知れない。他のチームにとって、二桁のシュートは”今日は打ったな”という事になるかも知れません。そういう事を頭に置いてもらって、今の状況はたとえば田中達也選手、日本代表のFWにもなりましたが、こういう選手がケガでいない。あるいは永井選手。つまり、シュートまで持って行く、シュートに結びつけてくれる、ラストパスを受ける、出す。こういった選手が今いない。攻撃陣が欠けている。これを忘れてはいけないと思います。

 ここ2試合の話が出てますがその前にどうだったのかというと、ヴェルディ戦で得点4、大宮戦で3点、レイソルに至っては7点と、それだけ点を取っているわけですよね。その後に来た非常にディフェンスの強いチームに対して点が取れなかった。

 Jリーグの中でも確かにガンバが得点力が高い。二番目はどこかというとレッズなんですね。そして失点が一番少ないのはレッズなんですね。ですので今、得失点差で一番いいのはレッズなんです。ということは確かにガンバには素晴らしいフォワード、大黒、アラウージョという選手がいます。この二人を抜いてプレーさせたらどれだけ得点が入るのか、という事を考えて頂いてもけっこうだと思います」


【J1:第33節】浦和 vs 磐田:試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
http://www.jsgoal.jp/club/2005-11/00026750.html


長谷部誠選手(浦和)

「みんなの気持ちが見えた。(出場停止だったこともふまえて)自分が動いて攻撃に絡まないといけないと思う」

堀之内聖選手(浦和)

「サポーターはいつも以上にサポートしてくれた。自分もプレーで応えたいと思った。本当にこういう位置に入れるのは幸せ。最後まで集中してしっかりやっていきたい。今日は守備の陣形が崩れるところはなかった。0に抑えればやれると思っていた」

Q.積極的に前に出て行きましたね。

「前節くらいからぼくの所でフリーになることがあった。岡野さんとも話して、ポジションチェンジして行こう、と話した。まだ残り試合はある。次に向けて集中したい」

山田暢久選手(浦和)

「可能性がある限りやりたい。勝つことだけを考えていくだけ。最後まで諦めず、やりたい。次は難しい試合になると思うががんばりたい。(得点の場面は)うちの選手も何人かいたので、走り込んでもらいたいと思って出しました。ラッキーだったですね。(攻撃面では)サイドのスペースに堀之内とかが出てきてくれた。チーム全体として狙いがはっきりしてきた。大事な試合は今回で4回目くらいになるのでがんばりたい。負けた試合はすべてここまで痛かった、というのはあります。こういうシーズンもなかなかない。最後までがんばりたい」

●ポンテ選手(浦和)

「最後まで点を取るつもりでやった。最後までがんばって点を取れて良かった。最後につなげるだけです」

Q.ひいた相手を攻略するために必要なことは?

「浦和に対するチームは、どこも守備的になって10人で守ったりする。少ないチャンスをものにするしかない」


アフターバーに監督・スタッフ・選手登場
赤星・啓太はドーピング検査

岡野
今日のオウンゴールは、みんなの気持ちがのりうつった。他も良い結果で終わったので(笑)、次も確実に勝つ。(浦和は)優勝できる。応援宜しくお願いします

ギド
今日もありがとう。いや、今日だけではなく、1シーズン通して、ありがとう。ケガ人、出場停止選手がいる中で、最後まで優勝を争う5チームに入ったのは、一緒に戦ってくれたおかげ。次は何としても勝つ。勇気を下さい。全てを出し尽くします

山田
お疲れ様でした。こんなにもつれるシーズンはない。諦めずに頑張るので応援して下さい


【J1:第33節】浦和 vs 磐田:山本昌邦監督(磐田)記者会見コメント [ J's GOAL ]
http://www.jsgoal.jp/club/2005-11/00026748.html


山本昌邦監督(磐田):

「非常に緊迫した状況の中、シーズン終盤でお互いにケガ人が多い中で、浦和さんにとっては非常に大事な一戦ということで緊張感のある試合ができた。内容的にも価値のある試合だったんじゃないかと思う。ハーフタイムにリスタートの1点で決まる試合になると話したが、ああいう結果(オウンゴールによる決着)になった。若い選手が多いので、この緊迫感を受け取ってくれればと思う。一人少なくなって、押し込まれた。ボックスの中に押し込まれたところが増えた。浦和さんの気持ちが上回っていた。

 他会場の結果は?(浦和に優勝の可能性が残っていることを確認して)浦和さんにはぜひがんばってもらいたいと思います」


湯浅健二の「J」ワンポイント
2005年Jリーグの各ラウンドレビュー
第33節(2005年11月26日、土曜日)
あ〜、ビックリした・・ホントに「こんなこと」になってしまった・・(レッズ対ジュビロ、1-0)


 さて、ものすごく緊縛したダイナミックな膠着状態のエキサイティングゲームを勝ち切ったレッズ。まあ全体的なゲーム内容からすれば、ツキにも恵まれた勝利とするのが妥当だろうけれど、ギド・ブッフヴァルト監督が言うように、全体的なゲーム内容やシュートの量と質、また選手交代や福西の退場によってサイドからの仕掛けの危険度が格段にアップしたことなどのファクターを総体的に考慮すれば、「実力で勝ち取った勝利」という見方も妥当だといえそうです。それにしても、やはり長谷部の存在は大きい。この試合でも攻守わたって実効あるプレーを展開していました。山田と活発に展開するタテのポジションチェンジも威力を発揮していたしネ。とにかく、ダイナミックな膠着状態がつづいた、コメントがし難いゲームではありました。

 さて最終節。その状況について、ギド・ブッフヴァルト監督に、こんな質問をぶつけてみました。「たしかにレッズは他力本願(セレッソかガンバが勝てばノーチャンス!)という状況にある・・とはいっても、得失点差では優位に立っている事実もある・・要は、セレッソとガンバは、レッズが新潟で勝つことを前提に、最終戦を必ず勝利しなければならないということ(引き分けでは足りないという意識!)・・彼らは、そんなプレッシャーのなかで最終節に臨まなければならない・・対するレッズは、他力本願ということで、はじめから勝つしかないわけだから、吹っ切れた心理で試合に臨める・・この状況では、レッズがもっとも優位に立っていると思うのだが・・」。それに対してギドは・・プレッシャーはどこも同じ・・とにかく、最後の試合に集中し、全力を出し切って勝つことだけをイメージする・・ということでした。もちろん、そんなニュートラルな言葉の背景に、十分なメンタル準備もしているさ・・という強い確信を感じましたがネ。