今日の各紙 20051127【浦和レッズ】

サッカー報知WEB
3位浦和 奇跡の1点でV戦線残った
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/soccer/nov/o20051126_40.htm


 埼玉スタジアム赤い奇跡が舞い降りた。後半34分、浦和MF山田暢久(30)の左足で放ったクロスが幸運の女神を振り向かせた。「本当にラッキー。当たってくれるかなと思った」一か八かの一撃はDF金のクリアミスを誘う。日本代表GK川口の読みを完全に裏切る決勝オウンゴールに、観衆5万4883人が一気に沸騰した。

 だが、真のドラマはその後に待っていた。上位3チームが勝ち切れず。競技場の歓喜は頂点に達した。23日の前節千葉戦後に白旗宣言したギド・ブッフバルト監督も「5チームが優勝の可能性を残している。神のみぞ知る」と逆転Vの可能性を引き戻した。

 試合後、競技場に隣接する「アフターバー」に集合したファン1万人に選手全員があいさつ。MF岡野は「みなさんの気持ちが乗り移ったゴールです」と絶叫した。千葉戦惜敗後、一部サポーターがバスを囲むなど暴走したが、その後、犬飼社長は支持者のリーダーからの謝罪を受けた。「サポーターあってのレッズ。あれで一体感が増した」と同社長。「4回目のチャンス。これが最後」と山田。今季奪首の機会を3度逃した浦和がすべてをかける。


SANSPO.COM−サッカー
逆転V見えた!浦和3位浮上!5チームがV争う歴史的大混戦
http://www.sanspo.com/soccer/top/st200511/st2005112701.html


 J1第33節第1日(26日、埼玉スタジアム)来た、来た、浦和が来たッ! ホーム最終戦で磐田を迎え撃った浦和は相手DF金珍圭(20)のおいしいオウンゴールで1−0勝利。ドローで首位に立ったC大阪に勝ち点2差に迫り、奇跡の逆転Vへ夢をつないだ。なおも5位千葉までに優勝の可能性が残る歴史的大混戦が続く。




スポニチ Sponichi Annex ニュース サッカー
浦和ラッキーOGで残った
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2005/11/27/07.html


 【浦和1―0磐田】ラッキーは2度あった。1度目のラッキーは後半34分、山田のクロスが相手DFに当たってオウンゴール。これが決勝点になった。そして2度目のラッキーは試合終了後。上位チームが総崩れで優勝の可能性が残ったことを知らされた。「最後まで分からなくなった。あきらめずに戦いたい」と言ったのは山田。前節千葉戦では「選手に闘志が見られない」と一部サポーターがバスを囲んだが、この日は全員が集中力を最後まで持続させた。その執念が2つのラッキーを呼び込んだ。昨季第2ステージは名古屋に敗れて優勝が決まったが、今度は勝たなければ優勝はない。「うちはしっかり戦い、勝つだけ。後は神のみぞ知る」とブッフバルト監督は奇跡を信じている。

≪響いた福西退場≫
 磐田はチーム歴代ワースト3位となる7度目の無得点で2戦ぶりの敗戦となった。後半27分にカウンターから攻撃を仕掛けたMF福西が、浦和MF長谷部を倒して一発退場となったことが響いた。「足が引っかかってしまった。チームに迷惑をかけた」と福西。今季福西が欠場した試合は6分け4敗と勝ちなし。最終節の神戸戦は、出場停止となる福西の穴をどう埋めるか。最低でも賞金獲得圏内の7位(1000万円)をキープしたいところだ。


デイリースポーツonline
浦和執念 幸運千金オウンゴール
http://www.daily.co.jp/soccer/2005/11/27/195895.shtml


 執念が逆転Vへの可能性を手繰り寄せた。浦和は後半34分、主将MF山田の右クロスは、磐田DF金珍圭の左足を跳ね、ゴールに飛び込んだ。「ラッキーだけど、勝てばなんでもよかった」。強い気持ちが首位・C大阪に2差に迫る値千金のオウンゴールにつながった。

 23日・千葉戦後の暴動騒ぎの直後で迎えた今季ホーム最終戦。同日夜にサポーター代表から電話で謝罪を受けた犬飼社長は、翌24日には勝負どころで敗れた選手にもハッパをかけた。選手は気持ちを新たに今季2番目に多い5万4883人の観衆とともに戦った。

 逆転Vのためには12月3日・新潟戦の勝利が最低条件。大阪2チームの結果を待つことになるが、ブッフバルト監督は「持てる力をすべて出し切ることを約束します」と勝利を誓った。




浦和奇跡に救われた!逆転Vムード/J1 - nikkansports.com > サッカーニュース
http://www.nikkansports.com/ns/soccer/p-sc-tp0-051127-0014.html


 浦和が奇跡の勝利を挙げ、逆転優勝に望みをつなげた。負ければ優勝が消滅する磐田戦。ゴールを奪えないまま終盤戦を迎えたが、後半27分に磐田MF福西の一発退場を機に、サイド攻撃を展開。7分後にはMF山田のクロスが相手DFのオウンゴールを誘い、決勝弾が生まれた。C大阪が勝てば優勝の可能性が途絶えたが、試合後にはドローの一報が届き、踏みとどまった。C大阪が首位に浮上し、最終節を残し、勝ち点2差以内に5チームがひしめく大混戦。浦和が最終戦に勝って、最後に笑う。

 「We are Reds!」の大合唱が頭上から降り注ぐ。磐田戦に勝ち、上位3チームが星を取りこぼす、最高の結果。ホーム最終戦後の選手、スタッフによる場内一周の行進で、さらに歓声がわき起こる。長期離脱中のFW田中も松葉づえ姿で列に加わっていた。感動を呼び起こし、逆転優勝へのムードがスタジアムを包み込んでいた。

 夢が途絶えかけていた。0−0のまま終盤戦を迎え、途中経過でG大阪は負けていたが、C大阪は1点をリード。だが3つの奇跡が起きた。後半27分の1プレーが分岐点だった。MF長谷部に磐田MF福西が後方からタックル。「退場で試合が決まった」とブッフバルト監督。序章となった。

 相手選手が1人減り、こう着状態のサイド攻撃に視界が開けた。同34分、MF山田がスペースの空いた右サイドに流れる。「何人か中にいたので走り込んで」と、いちるの望みを託した左足クロス。だがFW陣は飛び込めず、磐田DF金が万全の体勢でクリアを図る。次の瞬間、2つめのドラマが起きた。クリアしたボールが、磐田ゴールへ。まさかのオウンゴールで決勝点が生まれた。

 1−0で終了。選手の表情が崩れるのには時間がかかった。C大阪が勝てば、逆転Vは夢と消える。だが速報を確認していた森GMらスタッフの目にC大阪ドローの結果が飛び込んだ。3つめの奇跡。指揮官は「(最終戦の)新潟戦には勝つだけ。後は神のみぞ知る」と興奮気味に話した。

 23日の千葉戦に敗れ、バスを囲んだサポーターから罵声(ばせい)を浴びた。だがその日の夜に犬飼社長はサポーターから電話で謝罪を受けた。翌日の練習で犬飼社長も選手に「まだ我々は期待に応えられていない」とゲキを飛ばした。浦和では恒例の騒動もベテランFW岡野は「こういうことがあった次の試合は結果がいい」と前向きだった。浦和が一体となってつかんだ勝利。逆転優勝という最後の奇跡が見えている。【広重竜太郎】