今日の各紙 20060403【浦和レッズ】

あえて敵の評価を。
見えてくるところはあるかな。

中日スポーツ
貴重な勝点“1”
首位・浦和とドロー
http://chuspo.chunichi.co.jp/grampus/06Jleague/jleague/pages/gr0402.html


◆守り抜いた

 アウエーのグランパスが守って守って守り抜いて貴重な勝ち点1を手に入れた。序盤から一方的な浦和ペースとなったが、敵将のブッフバルト監督に「堅い守備的なチームに、ここまでできたことに満足している」と言わしめたほどDFは集中を切らさずに戦い続けた。「自分たちの試合だった」とは古賀。浦和の長身FWワシントンを完封した殊勲者は狙い通りの展開に胸を張った。

 「浦和は中央を中心に攻めてくる」と分析したフェルフォーセン監督(58)はDFラインと須藤、金のダブルボランチの間に吉村を配置する新布陣を敷いた。「スペースをつぶせと言われていた」と言う吉村は浦和のポンテや小野の進入をことごとくストップ。

 その一方で指揮官は1トップの玉田に「深い位置にポジションを取れ」と指示し、両サイドMFの中村と本田には浦和の3バックを引きつけるように高い位置を取らせた。

 後半途中からリズムを奪ったのは中村と本田の圧力に押されてDFが下がり始め、中盤に金や途中出場の藤田が入り込むスペースをつくり出したから。守備一辺倒ではなく攻撃的な姿勢もドローを呼び込む要因となった。同監督は「アウエーで浦和のような相手に対しては、きちんと組織できるかが重要なポイントだった。よく機能した」と誇らしげだった。

 ただ決定力不足は変わらない。後半34分には玉田が坪井を振り切り、中央の本田へ決定的なラストパスを送ったが本田はシュートミス。後半は浦和の4本を上回る6本のシュートを打つなど「勝ち点3を取れた試合でもあった」(同監督)のは確かだ。大分、甲府に連敗した悪い流れは食い止めた。だが「サッカーは守備だけではない」との指揮官の言葉が宿題として残った。 (麻生和男)

◆流れ変えたかった

 グランパスのMF藤田が後半23分から今季初出場した。右太ももの違和感で3月31日の練習試合・静産大戦で実戦復帰したばかりだが、豊富な運動量、的確なパスでチームに流れをもたらした。

 「前半は防戦一方だった。失点しないように、そして、流れを変えようと思った」と藤田。短い時間も、その存在感はやはり群を抜いていた。

◆セフのこだわり

 ▼浦和対策は吉村のポジション 浦和はすべてではないが、多くが中盤から攻めてくる。だから、須藤、金と古賀、増川の間に吉村を置くことにした。ともに機能し、DFは良かった。ただサッカーは守備だけではない。攻撃に課題がある。

 ▼チャンスもあった 良いメンタルで、一生懸命やってくれた。力を尽くしたと思う。だが、勝ち点3を取れた試合でもあった。最初はラッキーもあったが、終盤はグランパスがゴールを決められる場面があった。

 ▼藤田はプラン外だった 藤田投入はプランになかった。先週、90分フルに出ている。フィットする状態ではない。だが、須藤が疲れてきたこともあり、流れを変えるために入れた。

◆コメンテーターズ

 グランパスは浦和の攻撃力を警戒し、まず守りを意識した布陣で臨んだ。中盤3人は守備的。3トップも相手の三都主、山田の両サイドの攻撃参加を抑えたいという意図があったと思う。

 だが、浦和のシュートミスに助けられたと言っていい。それと浦和が完ぺきに崩してからしかシュートを打たなかった。そういう点に救われた。最初の10分は良かったが、浦和がうまく機能し始めると、数的不利な状況をつくられ、崩されていた。

 それでも監督の狙い通りはまったわけだが、これでは点が取れない。藤田が入って、中盤でボールが回るようになり、ある程度決定機はつくれた。スタメンだった中盤3選手も、もう少し藤田のような意識を持っていないとチャンスはつくれない。ディフェンスを意識するあまり、攻め上がれず、玉田のフォローができていなかった。

 ここ数試合、ディフェンスの意識は高いと思う。一方で、攻撃の意識が伝わっていない。速攻しかない。浦和みたいに前に来るチームだといいが、守られるとなかなか点は取れないだろう。 (東邦学園大コーチ、元グランパスDF・藤川久孝)


WEB埼玉新聞
ひと休み?詰めに甘さ 引いた相手に初の無得点 J1浦和
http://www.saitama-np.co.jp/news/reds/2006/kekka/060402.html


 最終日は6試合が行われ、浦和は名古屋と0―0で引き分けた。無得点は今季初だが、開幕から無敗で首位を守った。大宮は鹿島に1―2で敗れ、今季初の連敗で11位後退。鹿島は3連勝で3位に浮上した。

 川崎―千葉、新潟―広島はともに引き分け、磐田は大分を2―1で下した。今季そろってJ1に復帰した京都と福岡は、京都が2―1で勝って初勝利を挙げた。これで未勝利は福岡と広島だけとなり、最下位はC大阪

 浦和は9日の第7節で福岡(15時・博多球)、大宮は8日に横浜M(15時・駒場)と対戦する。

スペースなく攻撃に迷い ◆長谷部

 名古屋の守備的な陣形にはさすがに参ったよう。「相手が引きすぎていたから動いても打開できなかった。後半は攻撃が手詰まりになり、どうやって攻めていいのか迷った」。シュートは後半23分、ゴール左にわずかにそれた1本だった。

 敵の中央ラインが込み合い、持ち前の中列後方から豪快に運ぶプレーができなかった。スペースを消され、速いパス交換も思った通りにいかなかった。それでも「引いて守ってくる相手にも勝ち切れるようにしたい」と、この日は反省の言葉ばかりが並んだ。

ピンチ招き反省 ◆堀之内

 攻撃陣がリーグ最弱の名古屋が相手とはいえ、守備方として無失点はうれしい。それでも後半26分、34分、37分と危ない場面があっただけに「カウンターが怖いのは分かっていたのにピンチを招いた。ああいうところをしっかりなくしていかないと」と自分に厳しかった。

 無得点に終わった攻撃については前半はさておき、やむなしといったところ。「チャンスはつくっていたし、あんなに守備的な相手では…。でも今後こういうチームとの対戦が多くなりますね」。門番は無失点だけを心掛けている。

積極姿勢も決定機外す ◆小野 

 「シュートの場面でも最後の最後でパスを選んでいたから、きょうは積極的にいこうとした」。今季自身最多、この日のチーム最多となる6本のシュートを打ったが、決められなかった。

 前半7分、11分とやや遠めから狙った。17分には今季の2点目が確実なシュートを打った。ポンテが右から地面を縫うような最終パス。ゴール前に抜け出して右足で合わせたが、バーの上を越していった。横浜M戦(3月25日)の後半22分にも決定的な一撃をものにできなかった。

 「2試合続けて決められないなんて…。いいパスだったし、よく外したものだと思います」と少しばかり自嘲(じちょう)気味だった。

 前半は多くの得点チャンスがあったものの、後半は連戦の疲れもあってチーム全体の動きが鈍くなった。それでも「走っても球が来るのと来ないのでは疲れも違う」とアグレッシブにゴール前に顔を出した姿勢を口にした。

 練習が2日間オフになった。少し静養して次節の福岡戦に備え、次こそ2点目、3点目を決めたいところだ。「しっかり休んで、いい練習をして臨みたい」と気持ちを切り替えた。

(2006年4月3日更新)


おまけ

田中マルクス闘莉王
やってて、全然楽しくない。お客さんも見たくないでしょ、あんなの。


浦和シュート14本も0点/J1 - サッカーニュース : nikkansports.com
http://www.nikkansports.com/soccer/p-sc-tp0-20060403-14593.html


<J1:浦和0−0名古屋>◇第6節◇2日◇埼玉

 浦和についに沈黙の瞬間が訪れた。14本のシュートを放つも4バック+3ボランチでドロー狙いの相手の術中にはまり、昨年11月23日千葉戦以来の無得点。決定機がなかったわけではない。前半17分。ペナルティーエリア右をえぐったMFポンテからの低空クロスにMF小野が走り込む。右足で合わせるだけでよかったが、シュートはバーのはるか上を通過。名古屋GK川島に肩をたたかれるまで、ぼう然と立ち尽くした。

 小野の自責の言葉が厳しかった。「(横浜戦に続き)2試合連続で外すなんて。あそこから外す方が難しい」。この一戦は不調を振り切らんばかりに、ゴールを狙っていた。「(これまで)最後の最後でシュートよりパスを選んできた。でも(現解説者の)福田さんにもシュートを打てと言われた」。今季最多6本のシュートは実らなかった。

 リーグ戦4戦連続3得点以上を記録していたチームも、攻撃が単調だった。華麗なダイレクトパスがつながるあまり、中央への攻撃に偏重。好調な左サイドの三都主を生かし切れなかった。MF長谷部は「ボールを動かして、ワイドにサイドから攻撃する方が有効だった」と反省した。

 それでも代表4選手を抱える中で公式戦5連戦を4勝1分けで首位をキープ。不敗記録も14に伸びた。9日の福岡戦から再びゴールラッシュをかける。【広重竜太郎】

[2006年4月3日8時16分 紙面から]


 案の定、外したり不調だといろいろの紙面で書かれるのはある意味想定内ではないですかね?ドフリー外しを擁護するつもりはないけど、昨日は他会場でもしょっぱいドローが多い日でしたね。

 それを思って溜飲を下げて、風邪を引かないように週末に備えましょう。