ブログは批判覚悟で。@ニッカン千葉記者 見た聞いた思った

ニッカンスポーツの社会面26面にあった記事。
 各担当の記者がリレーでつなぐ記事ですが、今回のものは結構考えさせられるところがあったので転載します。

記者コラム「見た 聞いた 思った」 - nikkansports.com: ブログは批判覚悟で
http://blog.nikkansports.com//nikkansports/writer/archives/2006/05/post_416.html


 もうずいぶん前からですが、ブログが世間ではやっていますよね。簡単に言うと「継続して更新され続けるウェブページ」ということになるのですが、有名どころではタレント真鍋かをりさんやヤクルト古田監督がやっている、日記ふうのアレです。

 また、本にもなったタレント中川翔子さんの「しょこたんぶろぐ」は、1日に何十回と更新されることもあり、もはや日記というより“分記”“秒記”!? という感じの大人気ブログになっています。彼女の写真がふんだんに登場するので、実際の写真集などが売れなくなってしまうのではと、勝手に心配をしているのですが…。

 この「見た聞いた思った」というコラムも、日刊スポーツのウェブサイトで、ブログ形式で見ることができます。そこには、だれでもコラムに対する意見が送信できるように、メールのあて先が記されています。一般的にも、ブログには、コメントが寄せられるような仕組みになっていることが多いですよね。

 だれでも意見を寄せることができるので、自分が書いた文章に対する読者からのリアクションを、ダイレクトに知ることができます。ただし、好意的な意見ばかりではありません。真摯(しんし)に受け止めなければいけない辛らつな意見や、単なるひぼう中傷も多いです。

 でも、その性質が分からずに、自分のやっているブログに批判的なコメントが寄せられることで、ショックを受けてしまった人も、僕の周りには数多くいます。僕もかつて、少しの間だけ個人的にブログをやっていたことがあります。その時に長男を授かったうれしさを書いたのですが、子宝に恵まれない方から批判的なご意見をいただき、反省したことがあります。

 でも批判をされた時に「気分が悪いから」といって、そのコラムとコメントをすべて削除してしまったりするのは、ちょっと違うのではないかと思います。そういう人は最初からブログをしなければいいし、世界中の人々の目にさらされているというインターネットの性質をきちっと理解していないと言わざるをえません。

 ブログはよく、ウェブ上の日記といわれますが、特定の人にしか見られない日記と、ブログは厳密には性質が違います。そういう意味では多くの人の目にさらされているという意識のないブロガーが多すぎるのではないでしょうか。

 防犯のことを考えれば子供の写真をブログに掲載するのは(個人的には)考えものだと思うし。特定の人にだけ見て欲しければ、パスワード認証制にしたり、本当に紙の日記にすればいいのだと思います。そうすれば批判的なコメントや中傷は来ませんから。

 これほどブロガーの数が増えるのは、人々の自己顕示欲を表しているのでしょう。でも猫もしゃくしもブログをやる時代になって、きちんとインターネットやブログについて分かっていないと、イヤな思いをしたりする可能性もあるということを理解している人がどれだけいるでしょうか。


 素人がいくら言っても戯言にしか受け取られませんが、こうした記事を書く方が書くと説得力があります。