今日の各紙 7/19【浦和レッズ】

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闘莉王&達也 代表一発アピール


 【浦和2―0広島】日本代表のジーコ監督が視察する中、アテネ世代の2人が活躍した。前半21分に三都主のCKを頭で先制ゴールしたDF闘莉王は、今季4得点がすべて三都主のアシストなだけに「信頼して走っただけ。1点くらいあいつにあげます」と笑顔。後半10分にMF酒井からの浮き球を右足ボレーで決めたFW田中達も「連敗した時は気落ちしていたが、今日は一丸となってできた」と充実した表情。首位・鹿島との勝ち点差を10とし4位に浮上した。

 ≪2トップ温存が裏目≫広島はDFジニーニョを出場停止で欠き、4バックから3バックに変更。ブラジル人2トップをベンチに温存したが、いずれも裏目に出た。シュート数は浦和の半分以下の7本。2点目を失った直後にベット、ガウボンを投入したが反撃はならなかった。リーグ戦再開後は1勝2分け2敗で6位に後退。小野監督は「残念ながら完敗だった」とガックリだった。



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浦和新外国人はマリッチに決定


 浦和が元クロアチア代表FWマリッチを獲得することが決定的となった。ブッフバルト監督が強く希望したもので、アルゼンチンリーグ後期得点王パボーネ(エストゥディアンテス)を推薦していた犬飼社長も「監督が安心して使える選手がほしいのだろう」と現場の意向を尊重した。マリッチは18日、午後2時の便で再来日し、広島戦を観戦。19日にメディカルチェックを受け、問題がなければ契約を結ぶ。



サッカー報知
浦和連敗ストップ、4位浮上


 浦和は闘莉王田中達也の得点で広島に2―0で快勝、連敗を2で止め、勝ち点26で4位に浮上した。

 “田中コンビ”が活躍し、浦和が3試合ぶりの勝利。前半21分、右CKにDF田中マルクス闘莉王が、ヘディングで先制。後半10分には、FW田中達也が右足で追加点。前節13日の柏戦(0―3)で1年8か月ぶりの2連敗。DFアルパイは契約解除、FWエメルソンはカタールへ移籍。この苦境を、助っ人なしで打開した。新外国人FWマリッチの加入も決定したが「競争が激しくなることはいい。でも負ける気はしない」と田中達は気勢を上げた。

◆浦和補強開始マリッチ獲得 

 J1浦和がブンデスリーガボルフスブルクの元クロアチア代表FWトミスラフ・マリッチ(32)を獲得することが18日、決まった。

 同選手は3日間のテストを行い、一時離日。この日午後再来日し、広島戦をスタンド観戦した。「明日メディカルチェックの後でサインする予定だよ」とマリッチは浦和と契約することを明言した。大型補強路線を打ち出していた浦和の犬飼基昭社長は「選手の補強はフロントが決めること。大型補強は来年」と話していた。




中国新聞 サンフレ情報

●…広島は攻守にいいところなく4敗目を喫した。立ち上がりから広島はパス回しのテンポが悪く、リズムをつかめなかった。前半21分、右CKを闘莉王にヘッドで合わされ先制を許した。広島は駒野を経由していい形をつくったが、前半はシュート2本と沈黙した。

 後半も浦和の一方的な展開になり、10分にカウンターから田中達に決められた。その後、広島は運動量が落ち、ボールを支配され続けた。ガウボン、ベット、ジョルジーニョを投入し、終盤は攻勢に出たが、ゴールネットは揺らせなかった。(下手)

 ▽サイドチェンジ 7月の陣 執念見せろ

 真っ赤に染まった埼玉スタジアム。スタンドには日本代表のジーコ監督の姿もあった。ここまで好調な広島のサッカーを熱狂的な浦和ファンに、そして「神様」にアピールする絶好の機会だった。しかし、全くいいところはなく沈んだ。あまりにも悔しすぎる。

 主砲のエメルソンの抜けた浦和は、チームとして機能しているとは言い難かった。ただ、個々の大きな武器がある。高さと突破力だ。前半21分の闘莉王のヘッドに、後半10分の田中達の突破。限定された数少ない攻撃パターンで失点した。あまりにももろすぎる。

 「ボールの動かし方が悪かった」と小野監督。2、3手先を読み、人もボールもテンポ良く動くのが広島のサッカーだ。しかし、一度止まってパスの出しどころを探すというシーンが多く見られた。何より、ことごとく1対1の場面で負けていた。システム、戦術うんぬんより、まずは個々の力強さではないか。連戦の疲労があるにせよ、あまりにも内容が悪すぎる。

 「夏の陣」はここまで1勝2分け2敗。23日は連戦最後となる東京V戦。とにかく、意地を見せよう。広島の7月がこのまま終わってしまうようでは、あまりにも悲しすぎる。(下手)

 ▽基本技で大差

 1999年から6連敗中の浦和が相手とはいえ1対1で負け、セカンドボールも奪えず、点差以上の完敗だった。ボランチの森崎和主将は「ボールを止めたり、サポートしたり、基本的な技術を含めて力の差」と、厳しい現実を直視した。

 シュート数は広島の7本に対し、浦和は18本。1トップの佐藤寿に、トップ下の大木、森崎浩の2人を置くシステムが効果的に機能しなかった。佐藤寿は「DFを崩すには、もう少し3人でいろいろな位置取りをしないといけなかった」と反省を口にした。

 守備の要、ジニーニョを累積警告で欠いたDF陣は2点を失った。好セーブが実らなかったGKの下田は「とにかく積極的なうちのサッカーができていなかった」と振り返った。

 バスに引き揚げるイレブンの足取りは重かった。「次の東京V戦が重要。中断前の試合に勝たないと面白くない」と服部。ここまでの頑張りを後半戦につなぐためには、もう一度基本に返って修正することが欠かせない。(時永)




埼玉新聞
浦和レッズ/試合結果



渾身の力で先制点
闘志あふれるプレー
闘莉王

 こん身の力を込めてたたき付けた。前半21分、右CKのチャンス。三都主がけると、すかさずニアサイドに走り込む。DF陣のマークを振り切り、豪快にジャンプして頭で押し込んだ。「最近、アレックスがいいボールを送ってくれるので、信じて突っ込むだけだった」と玉のように滴る汗をぬぐった。

 リーグ戦の折り返し。3連敗すると、後半戦の巻き返しが苦しくなる。試合を優位に進めるたためにも欲しかった先制点。「とにかく先に点を取ることが大事だと、みんなで話していた。いい時間帯に決められたし、後半も気持ちの入った試合ができた」。連敗を止めた安堵(あんど)感がにじんだ。

 前節の柏戦では痛恨の3失点。「自分のミスもあった。今日はゴール以上に無失点で勝てたことがうれしい」と言葉に実感がこもった。早めのチェックでピンチの芽を摘み、的確にラインコントロール。空中戦にはことごとく勝った。後半30分には体を張ってガウボンのシュートを防ぎ、32分のピンチもはね返した。

 14節の東京V戦、15節の新潟戦でもセットプレーからヘディングで決めた。「とにかくチームが勝ち点3を取れるように頑張っていきたい」。攻守にわたって闘志を前面に出したプレーで、浦和の勝利に貢献していく。