岡野ワールドカップ回顧、啓太ディナモキエフの練習参加断るetc【浦和レッズ】

株式会社ザ・ファースト - サッカー : 岡野雅行が語る選手にとってのワールドカップ by amzak
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Legend of the Diamonds
岡野雅行が語る
選手にとってのワールドカップ


 2006ワールドカップ・ドイツ大会の開幕が迫ってきた。
 世界一のスポーツイベントであるこのワールドカップは、出場する選手にとってはどのような舞台であり、ピッチ上で何を感じているのだろうか。1998年ワールドカップ・フランス大会に初出場を果たした日本代表。そのメンバーであった岡野雅行選手に子供時代のことをはじめ、自分が日の丸をつけてワールドカップへ出場したときの気持ちや今大会に出場する選手たちへのメッセージを聞いた。



成長期は大学に入ってから

 サッカーを始めたのは小学校1 年生のとき。「一人っ子だったので、小さい頃は友達と遊ぶことが苦手でした。そのことを親が心配して、サッカーの練習に無理矢理連れて行かれたのです。行く前はいやで泣いていましたが、一度サッカーを始めるとすぐにはまってしまいました」。少年時代の憧れの選手はやはりマラドーナだったという。「『三菱ダイヤモンドサッカー』はいつも観ていましたし、やはりワールドカップマラドーナがプレーするのをテレビで観て憧れました。当時、日本にはプロサッカー選手が存在しなかったので、将来は海外に行ってでもプロ選手になって観客の埋まるスタジアムでプレーしたいと強く思っていました。もちろん、ワールドカップへ出場するという夢も持ち続けていました」
 こんな壮大な夢を持つ少年時代だったが、中学・高校では周りに比べ決して足が速いわけではなく、目立って活躍する選手ではなかったそうだ。「小学生の頃からずっとフォワードでしたが、スピードで勝負するようなタイプではありませんでした。どちらかというと中学・高校時代はテクニックを身につけ技で勝負するプレースタイルでした」。それが大学生になって劇的に変わったという。「成長期が遅かったんでしょうね。中学・高校では背も小さかったし足もそれほど速くありませんでしたが、大学に入ってから飛躍的に身長が伸び、足もメチャクチャ速くなりました。当時、アルゼンチン代表にカニーヒャという選手がいて、スピードで何人も相手ディフェンダーを抜き去ってしまうプレースタイル。彼の真似をしてみたら、こんなにラクに相手を抜けるのかと実感しました。ボールを蹴って走るだけでいいのですから」

プレッシャーの予選・楽しんだ本戦

 いざ、夢が実現し1998年ワールドカップ・フランス大会へ出場したときの気持ちはどんなものだったのだろう。「なんとも言えない気持ちでした。少年時代からの夢が実現したわけですから。まさか自分がここに立つなんてという思いもありながら、わくわくする気持ちもいっぱいで、緊張感を楽しんでいたように記憶しています」。日の丸をつける重みやプレッシャーはなかったのかという質問には、「全くありませんでした。チーム全体としてもなかったですね。ある意味、あのときの日本代表の目標は本戦へ出場することだったので、すでに目標は達成していましたし。1勝もできなかったのは非常に残念でしたが、初めての舞台を楽しむことができたと思います」。一方で、初出場を決めるまでは相当なプレッシャーにさらされていたという。「予選のときの方が辛かったです。本戦へ出場しなければいけないというプレッシャーが常にありましたし、万が一出場を逃したりしたら、Jリーグをはじめとした日本サッカー界自体が危うくなるという危機感も持っていましたので、毎試合そうした緊張感に包まれていました」
 実際、世界の強豪と戦ってみてどう感じたのだろうか。「個人的にはスピードは全く負けていないと思いました。ただしチームとしては、サッカーの所謂“戦い方”の慣れという意味で日本と他の強豪国とは差がありました。日本代表は90分間動き続け、走り続けるサッカーをしていましたが、強いチームは身体能力の強さだけではなく、90分の中で力を発揮するポイントとそうでない時間を作り、メリハリのある戦い方をしていました。簡単にいうと、こうした大舞台での戦い方というものがあり、日本はそれに全く慣れていなかったということです」
 ワールドカップへ出場を果たしたことで、プライベートでの変化も大きかったようだ。「友達が突然爆発的に増えましたね。携帯の留守電に60件以上メッセージが入っていることも珍しくありませんでしたし、小学校時代の同級生が20年ぶりくらいに電話してきたりして誰だかわからないこともありました」
 最後に、今大会へ出場する日本代表と選手たちへメッセージをもらった。「ワールドカップという舞台では、間違いなく良い経験ができるので、楽しんでプレーしてもらいたいです。以前とは違いチームに対する期待は高いし、ドイツでの大会は日本にとってすべてアウェイでの戦いとなるので、大変であることは間違いないけれども、だからこそ様々な経験ができると思います。日本代表は強くなっているので、世界の強豪とも少しの差しかないと思うし、何が起こるかわからないのがサッカーですから。ブラジルにも勝てそうな気がします」

 ブラジル、クロアチア、オーストラリアと同じ予選グループという厳しい組み合わせであることに変わりないが、岡野選手の言うとおり、だからこそ楽しんでほしいと思う。選手たちが本当に試合を楽しむことができれば、ブラジルを倒すことも現実的になるだろう。
 そうすれば、観戦する側も今までよりもさらにこの一大スポーツイベントを楽しむことができるのではないだろうか。


 土曜の動きを見てから、Legendって言われるのはどうかと思うけど、坪井同様素敵な記事でした。

suzukikeita official site
2006/06/05
応援してくださっている皆さまへ
http://www.suzukikeita.net/voice/voice.html


 ここで皆さまにお伝えさせて頂きます。
 ディナモ・キエフというウクライナのクラブから練習参加のオファーを受けました。一サッカー選手として海外のクラブでプレイすることは夢ですし、練習参加することにより 海外でプレイすることにつながるのではと思いました。クラブとも何度も話し合いをもちました。自分の意志も尊重してくれました。そして、今のチームにとっても欠かせない選手であるということの確認もすることができました。今後のサッカー人生を自分なりに真剣に考え、悩みぬいた結果、まずはこのチームで優勝したい、また、選手としての夢である日本代表、そしてワールドカップ出場につなげるためにも、 このチームで選手としての能力を高めることが海外で今プレイするよりも大切ではないかと判断し、 練習参加のオファーを断りました。
 こうしたことがあった事実に対し、応援してくださっている方々、見守ってくださっている方々にも きちんとお伝えしたかったのでここで掲出させていただきました。自分の決めた選択が間違ってなかったと思えるような納得のいくサッカー人生にするためにも自分自身決意表明し、今後の糧にしていきたいと思います。

鈴木啓太


 国内で頑張っていても、海外からの評価がきちんともらえるのは良い事ですね。